RICOH THETAと周辺機器のお話し

カメラ

いつも、お出かけの時はPENTAXのカメラを持ち出している。

レンズも1本だけだと心配なので替えのレンズも一緒だ。だから家に帰る頃にはクタクタに疲れてしまうのだが、THETAというカメラを買ってから荷物がさらに増えて困ってしまっている。

というのも

「THETAが面白いので手放せなくなってしまった」

からだ。

しかし、THETAは癖が強い。

人によっては買ってから失敗と思う人もいるかもしれない。

1年近く使ってみてアクセサリーなども買い足してきたので、簡単にレビューしていきたいと思う。

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ガッカリかもしれない3つのこと

最初に私の持っているものは「THETA V」という既に廃版の商品であることはことわっておく必要がある。

しかし、現行品の「SC2」とは性能的に差がほとんどない。というか「V」の方がマイクなどの点で高スペックでさえある。

だからTHETA Vを基準に書くが、「SC2」と読み替えても大きな問題は無いはずだ。

THETAには更に「Z1」という高画素モデルがあるが、こちらはミラーレスのカメラが買えるぐらい高価であり、マニア向けの商品だと思うので今回の記事の対象外としたい。

ガッカリポイント①

はっきり言って画質は悪い

何と比べて悪いのか、それ次第かもしれないが、昨今の携帯カメラの画質に慣れた人にとってはガッカリするに違い無い。有効画素数は1200万画素でそこそこな感じはするが、比べると一目瞭然。携帯画面で見る分には、まだマシだが、大きな画面で見ると残念に思うことが多い。

この写真はThetaで撮影した写真を切り抜いたものだ。

よく見るとザラザラとしたノイズとゴースが発生している

また、この写真には無いがパープルフリンジも頻出する。

画質を期待するとガッカリする可能性が高いので注意が必要だ。

ガッカリポイント②

記録容量の少なさ。

ライバル機には記憶媒体にSDカードを使えるものがあるがThetaは内臓式だ。

記憶容量はSC2で約14Gとあり、これだけ見ると問題無いよう見えるが、面白がって動画を取り始めるとあっという間に容量を使い切ってしまう。なぜなら撮影データを本体から移すのが手間なので古いデータがずっと蓄積してしまうからだ。

容量を確保するには、写真(動画)を、PCもしくは携帯にデータを移さなければならない

※「USB Data Transfer」プラグインでUSBメモリへの移動も可能なようだ

先日、旅先でThetaの容量を使い切ってしまい、データを移動させる必要ができた。しかし、自分の携帯の容量も残り僅かだったため四苦八苦してしまった。撮りたい時に容量不足だとイライラする。

THETAの開発者インタービューを見ると、記憶媒体について要望は多いが、小型軽量のために内蔵式にこだわっているようだ。最近もフラッグシップの「Z1」の内臓メモリが19→51GBにアップデートされている。

仮にSDカード方式になって本体が大きくなっても、もともと小さいので、あまり気にならないと思う。ぜひ、次のTHETAではSDカードを採用してほしい。

ライバル機と比較して、この点で劣っている

と思うのは個人的感想です。

ガッカリポイント③

使い難いソフトウェア。

現像ソフトのDCU、ImageSyncなど、そもそもリコーのソフトウェアは使い難いものが多い。

機器との接続は不安定だし、直観的に使えないインターフェースなど文句を言いたい点は枚挙にいとまがない。

(フォローするとmageSyncはバージョンアップの度に、少しづつは良くなってます)

そして、THETA用の携帯アプリである「THETA」と「THETA+」も同様だ。ところが、これがPC用のソフトとなると一転してシンプルな仕様となる。

撮影データ(ファイル)を「ドラッグ&ドロップ」で画像を表示する方式というのには驚いた。日曜プログラマーが作るソフトじゃないのだから、もう少し気合いれて作ってくれても良かったんじゃないかなぁ。

まさか、これがリコーの考える「分かりやすいインターフェース」という事ではないと思いたい。

枚数を撮っていると、写真の取捨選択が必要となるが、もっさり動作の携帯アプリだと大変だ。

 

Thetaの良いところ

色々と文句ばかり垂れてきたが、ケチを付けようと思えばコレだけでは済まない。悪口はいっぱいあるが、逆に「良いところ」は一つしかない。

「360度写真(動画)の面白さ、目新しさ」

コレしかない。

しかし、この唯一(個人の感想です)の長所は魅力的だ。ソニーやCANONの最新ミラーレスも360度の写真を撮ることはできない。少なくとも簡単には撮れない。

そして、LINEなどの外部ソフトがTHETAの写真に対応しているのもポイントが高い。本体やアプリを持っていない人でもLINEで送った写真は、ちゃんと360度で見る事ができるのだ。

知人友人、家族、キャバクラのお姉ちゃんなどにLineで送れば喜ばれるだろう。

 

THETAのアクセサリー

ここから買い増してきたアクセサリーを紹介していきたい。

オススメのアクセサリー4選

① RICOH THETA スティック(TM-2)

THETAでの撮影では自撮り棒が欲しくなる。自撮り棒が無いとシャッターを押す親指が画面に映りこんでゲンナリするからだ。

THETAを買って最初に手に入れたのはコールマンの「セルフィーマルチスタンド」。この自撮り棒はリモコンが内臓されているのと、自立式一脚のように使えるのがウリだった。

価格もお手頃で良いのだがTHETAで使うと剛性が足りなくフニャフニャしたところが不満だった。

それで、たまたま新宿のリコーに行った時にTM-3が展示されていたのを見て、速攻で買い替えたのだった。

この自撮り棒は剛性がしっかりしていてグラグラする事が無い。また、ベルボンのウルトラロックが採用されていて伸縮の操作性が非常に優れているが良かった。

ベルボンのウルトラロックは、三脚だと思わぬところで急に縮んだりしてイマイチな感じがあるのだが自撮り棒だと、その心配が無い。

根本にはアクセサリーを装着できる「ネジ穴」もあり、三脚に差し込んだり、同社の「ストラップアタッチメント」を取付けることもできる。

メーカー純正ということもありTHETAにベストチョイスの自撮り棒だと思う。

TM-3は現在欠品中。少し、短いTM-2が売っています。

 

 

② リモートコントロール(TR-1)

続いてはリモコン。

本体と携帯をWi-fiで接続して携帯アプリからシャッターを操作する事も可能だがオススメしない。
アプリとの接続が不安定で途中で切れたりして発狂しそうになるからだ。

このTR-1は最近(2021年3月)発売されたばかりだ。

それまではJOBYのBluetoothリモコンを使っていた。(私の記憶が正しければJOBYのリモコンもメーカーの動作確認済みで、リコーのオンラインショップでも販売されていたはずだ)

私は几帳面な方では無いので、こういう小さいものは直ぐに無くしてしまう傾向がある。そこで上の写真のように自撮り棒に「ストラップアタッチメント」を使って結び付けていたが、紐でブラブラとリモコンが揺れるのを非常に煩わしく感じていた。

TR-1はメーカー純正であり、自撮り棒に取付けられるリモコンホルダーが付属していて見た目もスッキリだ。

ただ、リモコンホルダーは、自撮り棒に挟み込んでいるだけなので、強い衝撃を与えると外れることがある。落とすとガッカリくるので、外れるものだという意識をもって取り扱った方が良い。

あと、この純正リモコンは1度ペアリングした後、8時間連続起動するのでTHEATAを使いたいと思った時にすぐ使えるようになっているらしい。(「らしい」と書いたのは、実際に使っていても、その実感がいまいち無いから)

まぁ、何にしても自撮り棒を純正にするなら、その親和性から言ってリモコンはコレしかない。

 

③レンズキャップ(TL-1)

これまたメーカー純正の商品だ。

THETAのレンズは「出目金レンズ」を背中合わせに貼りついた格好だ。レンズが飛び出しているので、不意に触ってしまったり、ぶつけてしまう可能性がある。

保護という観点からは、その都度ケース(できればハードケース)に入れたいが、写真を撮っていると億劫に感じることが多いのも事実だ。(THETAを自撮り棒から外す → ケースに仕舞う)

このキャップはTHETAのレンズ部分に被せて使うものだが、これでレンズを保護しておけば、自撮り棒に取付けたままの状態でカバンに放り込んでも大事なレンズを傷から守ることができる。

更にキャップを底面側に取付けるとTHETAが自立しやすくなる。テーブルの上に置いて撮る時になど便利だ。

このキャップにはSC2(SC,V)用と、Z用があって型番が違うので注意してほしい。(SC2は「TL-1」となる)

 

必要に応じて購入したいアクセサリー3選

 ① THETAハードケース

ここで純正品以外の商品を始めて紹介する。

THETAには付属のソフトケースが付いてくるが、これでは不安という人はハードケースが欲しい。

しかし、メーカー純正にはZ用はあっても、SC2用は無い

そこでamazonで売っている中国製を買ってしまった。

「しまった」というのは、これまでamazonで買ったチャイナ商品は何度も騙されてきたからだ。

しかし、届いてみたモノを使ってみたら意外と良い。

これは当たりだった。

 

②ハードケース(TH-2)

THETAは防水では無いので雨や、水辺での撮影には注意が必要になる。これは、ポリカボネート製の透明なケースで、この中にTHETAを入れて水から守ろうという代物だ。

毎度のごとく実物を見ずにネットで購入したが、商品が届いて、驚いた。とにかく巨大(デカイ)だった

登山でのハードな使用に備えて購入したが、予定していた登山が無くなってしまい無用の長物と化している。

この大きさだと、今後もよっぽどの事が無ければ持ち出す機会はなさそうな気がする。

 

③小型のテーブル三脚

THETAを三脚に取付けて撮影したいというシチュエーションもあったりする。本体にはネジ穴があるので三脚に取付ける事も可能だが、そのためにデカ重な荷物を担いでいくのも大変だ。

そんな時に小型のテーブル三脚があると便利だったりする。

写真はRRSのミニ三脚に、リコーの自撮り棒を取付けたところだ。こうすると自立式一脚のようになる。

リコーにも「THETA スタンドTD-1」という製品があるが、テーブル三脚があれば同じような事ができるわけだ。

ミニ三脚は、普通の一眼カメラでも使えるし、一つ持っていると便利なことが多い。

RRSは高いが、Leofotoのミニ三脚はなかなか良さそうな感じだ。

 

最後に

THETAで撮る写真は、画質はイマイチだけど人に見せると喜ばれる写真だと思う

カメラの性質上、いろいろと余計なものが写り込むので作例を載せづらいのが残念だが旅先で撮ったものを後で見返すと本当に楽しい

購入に迷う人も多いとは思うが、オモチャ的な感覚で遊ぶには楽しいカメラだと思う。

ぜひTHETAユーザーになってもらいたい!

そしてRICOHには少しでも儲かってもらってPENTAXを頑張ってほしいなぁ。

 

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