アルミ製ダッチオーブンの魅力を語る

バイク

Googleの検索結果で、このページを来た方がいるとすれば、ダッチオーブンの購入にかなり前向きな方だと思う。

そういう私も、ずいぶんと前からダッチオーブンを狙っていた一人だ。

しかし、私はバイクユーザーであって持ち運べる機材には限度がある。一度でもショップで鋳鉄製のダッチオーブンを触ったことがある人は分かってくれると思うが、ダッチオーブンの重さは想像を超えてくる。

ならばと、鋳鉄でなく、ステンレス製のダッチオーブンはどうなんだろうか?とそちらもチェックしてみる。

なんとなく軽い気がするが、、やはり重い。「空(カラ)」の状態でもそうなのだから、食材を入れたら尚更だろう。

頭の中で何度シミュレーションしてもバイクに積むことができない。ただでさえ、荷物の多い私にはダッチオーブンは重すぎるし、デカすぎるのだ。

しかししかしだ

それでもダッチオーブンが欲しい。

そう思わせる魅力がダッチオーブンには有る。

丸鳥、ローストビーフ、ピッツァにビーフシチュー・・・

キャンプ場に来て、ただ肉を焼いて食べるという段階を過ぎ、次に何をしようかと考えた時に思い浮かぶのはダッチオーブンを使った豪快料理だ。

その重厚で重いフタを持ち上げた時、こんがりとキツネ色に焼きづいた丸鳥が現れれば、アウトドア嫌いのアノ娘(こ)も笑顔になること請け合いだ。

ところで、このクソ重いダッチオーブンには、「鋳鉄製」、「ステンレス製」の他に、もう一つの選択肢がある。それが今回紹介する「アルミ製」だ。

実は、今、私の足元には一つのアルミ製ダッチオーブンが転がっている。(「実は・・・」なんてもったいぶっているが、まぁ買ったから、こうして書いていている)

今回は、

1.アルミ製ダッチオーブンの長所・短所。
2.いま購入できる3つのアルミ製ダッチオーブン
3.私が購入した〇〇〇のダッチオーブンのインプレション

の3つでお届けしたい。

 

スポンサーリンク

アルミ製ダッチオーブンの長所・短所

鋳鉄とステンレス製の比較は色々と出てくると思うが、ここにアルミ製を加えて語ってみる。

最初に結論として表にまとめてみた。

材質  ①重さ  ②メンテナンス③価格④耐熱性
鋳鉄製重い必要安い強い
ステンレス製重い不要高い強い
アルミ製軽い不要そこそこ弱い

①重さについて

鋳鉄製(型に鉄を流し込んで形成したもの)は、とにかく重い。簡単に人が殺せそうなぐらいに重い。

ところで、ダッチオーブンの大きさは「インチ(1インチ=2.54cm)」で表すのだが、これは鍋の間口であって容積ではない。つまり、一口に10インチのダッチオーブンと言っても、鍋の深さなどにより大きさは異なる。

そのため、同じ10インチの鍋を比べても材質による違いを簡単に説明できないわけだ。

鋳鉄製(10インチ)
コールマン                 約6.0キロ
キャプテンスタッグ   約5.2キロ
LODGE                       約7.0キロ
ステンレス製(10インチ)
SOTO            約4.8キロ
エスコ           約5.2キロ

鋳鉄製、ステンレス製を並べてみた。

鍋の深さだったり、厚みだったりと条件が違うので単純には比較できないが、わずかにステンレス製の方が軽そうだ。

調べてみたところステンレス製を製造している会社が少ない。昔はベルモントも製造していたはずだが、今はハーフサイズの特殊なものしか販売されていないようだ。

なお、「エスコ」という聞きなれない会社は、工事関係の工具や部品を扱う会社らしい。

一方、今回の主役であるアルミ製ダッチオーブンだが、ネットで調べるかぎり10インチは、これしか無い。

アルミ製
GSI Outdoors    約1.36キロ

チョット軽すぎるのには訳がある。それは後ほど述べるが、圧倒的に軽いのは間違いない

 

②メンテナンス

鋳鉄製は「鉄」であり錆という問題がある。
作った料理を入れたままにできない(色が変わる、錆びる)ので、取り扱いに気をつかわねばならない。

また、一番最初の使用時にはシーズニングと言う油慣らしを行い、毎度の使用後には食用油を塗ってあげるなど細かいメンテナンスが必用になる。

更に、熱いうちに水を掛けると割れる、洗剤は使えない等々、思春期の子供のような繊細さだ。

それでも「手のかかる子ほど可愛いい」とも言うし、丁寧にメンテナンスされた鋳鉄ダッチは黒光りし、それが好きだという愛好家も多いらしい。いわゆる「味」ってやつね。

逆にステンレス、アルミ製のダッチオーブンは手間が掛からない。サビの心配は無いし、洗剤を使って洗うこともできる。

③耐熱性

これが問題になるのはアルミ製だ。

アルミは金属としての融点が660度と、他の二つと比べて低く、空焚きなどで鍋に穴が空くことある。

焚き火に鍋ごと放り込んで調理するなど、豪快さが魅力なダッチオーブンだが、アルミ製で同じ事をすると穴が空くかもしれない。

一番困るのは何をすれば溶けるのか、その基準かはっきりしない点だ。〇〇〇をやったら溶けますか?とか聞かれても答えに困ってしまう。

調べてもアルミダッチオーブンの情報は少ない。

また、金属の性質で言えば、アルミは熱しやすく冷めやすい。つまり蓄熱性が低いのである。暖かいシチューを作っても暖かい状態でキープするのは不得意だ。

融点と蓄熱性が低いというのがアルミダッチオーブンの欠点だ。

④価格

製品を選ぶ上で価格も重要なファクターだ。

重くて巨大なダッチオーブンは箪笥(タンス)の肥やしになる可能性が十分にある。値段が安い方がリスクは無い。

鋳鉄製は販売しているメーカーも多く一番安く手に入る。長く使うか分からないし、とりあえず安い鋳鉄製を買ってみるのも一つの方法だ。

日本メーカーであればキャプテンスタッグが安い。

10インチで約5,000円だ。

一方、ステンレス製は2万前後。

キャプテンスタッグの鋳鉄製が4つほど買える値段である。しかし、鋳鉄製の欠点をカバーするステンレス製は性能のバランスが良い。購入に迷いが無ければ初めからドンと投資したほうが結局は安くつく。

作っているメーカーが少ないので選択肢は無い。

ステンレス製ならSOTOで決まりだと思う。


問題はアルミ製だ。同じ10インチのダッチオーブンは日本でメーカーの取り扱いが無い。

amazonや、楽天で商品は買えるが、ショップの値付けによって金額がバラバラだ。


それでも1~2万で購入できるのでステンレス製より安く購入できる。

 

いま購入できる3つのアルミ製ダッチオーブン

鋳鉄製、ステンレス製に比べ、著しく存在感の無いアルミ製ダッチは選択肢が限られる。

① テンマクデザイン アルミダッチオーブン

テンマクデザインは、アウトドア用品店「WILD-1」が展開する自社ブランド。

私も同メーカーの「サーカスTC」というテントを愛用中で、その品質は疑うところが無い。

ただ、このダッチオーブンはソロ用とうたわれている点から分かるとおり、サイズが6インチと小さく、作れる料理が限られるのが難点。家族や友人と楽しむのなら他を選ぶ方が良いと思う。

サイズは鍋内寸で、上部150mm、底部115mm、深さ89mm。

小さく切ったお肉ならローストビーフも可能だろう。。

総重量740gと軽い。
バイクライダーでも大丈夫だ。

② TSBBQ ライトステンレスダッチオーブン

アルミ製ダッチとして紹介するが、正確にはステンレス製だ。これはアルミをステンレスで挟みこんだ3層構造のダッチオーブン。

鋳鉄とアルミの良いとこ取りの製品で、重さは10インチで4.18キロと軽い。

サイズも6インチ、8インチ、10インチと展開しており、用途で選ぶことができる。

それでいて価格もステンレス製と変わらないので、もし私がバイク乗りで無ければコレを絶対に選ぶ

でも、バイカー視点だと、それでも重いしデカイかな・・・

 

③ GSI Outdoores アルミダッチオーブン

アルミ製のダッチオーブンを広く展開している唯一のブランド。

昔はA&Fなどで取り扱いがあったようだが、今はamazonなどで買うしかない。

鋳鉄、ステンレスのダッチオーブンを見た後だと、嘘のように軽く、バイクのみならず徒歩キャンパーでも持ち運びできてしまうだろう。

普通タイプと、ハードアルマイト加工がされた2種類が存在する。

ハードアルマイト加工は腐食性、耐久性、耐熱性が強くなるというが、それが普通のタイプと比べて、どれぐらい良くなっているかは不明。当然、ハードアルマイトの方か価格は少し高くなる。

私が購入した〇〇〇のダッチオーブンのインプレション

アイキャッチ画像で既にネタばれだったが・・・

1.ダッチオーブンらしいワイルドな料理を楽しめる
2.バイクでも持ち運びるサイズと重さ

という条件を満たすのは、、
「GSI Outdooresのアルミダッチ」
しか無かった。

まずは外観だが、ハードアルマイト加工されたダッチオーブンは一般的なアルミ製品からイメージするよりも随分と重厚な色をしている。

重さは、どこの家庭でもあるような大きめな普通の鍋と比べても大差が無い。

同じ10インチのものと比べると、小ぶりなサイズ感で、このダッチが軽い理由はここにもある。

私が買ったのは10インチだが、このサイズのものは鍋底に脚が付いていない。

メーカーページによると、これは、より大きな鍋の中に入れ子にできるようにらしい。

一般的なダッチオーブンは鍋底から上に向かって広がっていく形が多いが、これは鍋フチと底との差が少ない。

サイズをメージャーで測ると内寸は約24cm

想定していなかったのは鍋の深さが浅いことだ。

私が何よりもダッチオーブンで作りたかったのは「ローストチキン(丸鳥)」

しかし、この深さでは鳥が入らない可能性がある。

巷の情報を総合すると丸鳥は8インチのダッチでは作れないというのが定説だ。

TSBBQの8インチダッチオーブンでも98.5mmの深さがあるのに、これは75mmに足りない。

10インチという単語だけに気を取られて深さを調べていなかった。

 

アルミダッチオーブンの魅力

鋳鉄ダッチの重さに驚き、幾人のキャンパーがダッチオーブンを諦めたことだろうか?

やはりアルミダッチオーブンの魅力は、その「軽さ」だ。

容易に持ち運びできる軽さは、ライダー、チャリダー、徒歩キャンパーに新しいキャンプライフの可能性を見せてくれるかもしれない。

テンマクデザインの6インチも魅力的だが、頑張って10インチのダッチにした方が料理のレパートリーは増えるはずだ。料理によっては深さが足りない可能性があるが、同シリーズには12インチのラインナップもある。

12インチの深さは約16.7cmと一気に深くなるが、それでも重さは3キロも無い。

ただ、そうは言ってもバイクライダーには10インチが最適かと思う。

とりあえす、この10インチダッチを使って「丸鶏」にチャレンジして、改めて結果をお伝えしたいと思う。

 

バイクアウトドア
スポンサーリンク
スポンサーリンク
camerabikeをフォローする
スポンサーリンク

コメント