木曽駒ケ岳でテント登山

撮影記

数か月前からリモート勤務となり、週末を除けば家から出ない生活を続けていたところ、電車通勤というモノは意外と中年男性の体力維持に貢献していたようで、まったく歩かなくなってしまうと、もともと、わずかな体力でしたが、それすら失われる・・・

それを思い知ったのは先週末に久しぶりにテント装備を担いで蝶が岳に行った時のことです。

三股登山口から歩き始めて約2時間過ぎた頃に登るペースが急激にダウンし、あぁ、これは無理だなと引き返してきました。今までも辛い登山はありましたが、引き返さないとヤバイと思ったのは初めです。

それでも、引き返したのは仕方ない事ですが、この状態ではアルプスに登れないまま夏山が終わってしまします。

他に登れそうなところはないか?

アルプスの絶景ひろがるテント場があって・・・

体力不足でも何とかなりそうな・・・・・

そんな贅沢な場所を探していましたら・・・・ありました。

それが木曽駒ケ岳です。

 

この記事では、

バス、ロープウェイ、そしてテント場の混雑について
最近買ってみたモンベルのタタミパッドの感想
DFA21mmLimitedの星空撮影

などについて書いていきたいと思います。

 

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スタート地点は遠かった

マイカーで行くことを前提としてお話します。

登山のスタート地点である「千畳敷」へは、菅の台バスセンターの駐車場に車をおき、そこからバス、ロープウェイを乗り継いで向かうことになります。

ロープウェイの終点である「千畳敷」は標高約2,600m。

一気に標高を稼いでしまうので、あまり苦労せずに頂上まで行けてしまうというわけです。

ただし、問題となるのは菅の台バスセンターからのバス・ロープウェイの混雑。

特にシーズンの週末は凄いことになるのは予想できますよね。

実際に私が見た感想としては、紅葉シーズンの上高地バスターミナルの混雑ぶりに勝るとも劣らない状況。

始発バスを待つ人の列には、マットを敷いて横になっている人もいてドラクエ3かっ!※と思った次第です。

上高地ならターミナルでの行列を耐えれば終わりですが、こちらはロープウェイの待ちもあるので、どっちが嫌かといえば木曽駒ケ岳だと私は思いました。

※1988年のドラクエ3発売日。行列と言ったらコレを思い浮かびますよね?

早朝指定ロープウェイきっぷ

2023年以降にこの記事を読んだ方には、役に立たない情報かもしれませんが、私は「早期指定ロープウェイきっぷ」というものを購入することで、この非常な混雑を回避しました。

<2023年も早期指定ロープウェイがありました!!!>

これは特典付きのバス・ロープウェイの往復切符です。

公式サイトを引用すると

①菅の台バスセンターに並ぶことなく早朝のバスの乗車ができます。

②ロープウェイは始発~3便以内に乗車いただくことができます。

③オリジナルグッズをプレゼントします。

④当日の朝、菅の台バスセンターのきっぷ購入列に並ぶ必要がありません。 

というものになります。(ただし帰りのバス・ロープウェイに優先はありません)

1日限定40名、しかも特定の日だけ発売されるものですが買えるなら絶対にオススメです。

私は行く1週間前にこの切符の存在を知ったのですが、駄目かと思いましたが予想外に買えちゃいました。

たぶん、存在を知らない人が多いのでは?

当日、私の乗ったバスは行列を横目にしらび平(ロープウェイ駅)へ向けて出発。始発のロープウェイで千畳敷に到着できました。

予約は公式サイトからできます。

テント泊しようって人は、とにかく早く着くことが大事です。

効果は絶大なので、ぜひ買いましょう!

 

体力不足の駒ヶ岳登山

駒ヶ岳を目指す体力不足の人達のため、千畳敷~駒ヶ岳までの感想を書いていきます。

まずロープウェイを降りると、目の前には観光パンフレットのあの絶景がドーンと広がってます。

あの岩山のところまで登れば

もったいぶっていません。

スタート地点からクライマックス。

この登山は、目の前の岩山を超えるまでが最大の試練。

20分ほどで結構な急登が始まります。

私は案の定、ぜぇぜぇ、はぁはぁと息が切れて動けません。

後ろから来る人に次々と道を譲っていると、

追い越し際に若者達が、「キツイっすよね~」なんて声を掛けてくれました。

しかし、彼らは余裕そう。

たぶん彼らはロープウェイの2便目以降。最初の時点で始発のアドバンテージは無くなっちゃいました。

でも大丈夫!!

私でも1時間ほどで乗越浄土に到達しましたから。

そこまで行ければ目の前には宝剣山荘と天狗荘が見えてきます。

乗越浄土から少し歩くと山荘が見えてきます

赤い屋根の天狗荘の先に少しの登り(中岳)がありますが、最初と比べればなんて事はありません。

登りきるとそこが中岳。そして、そこから下ると今回の宿泊地(テント場)です。

中岳からテント場を見下ろす

スタートから約1時間40分でテント場のある頂上山荘まで来れました。

 

テントを立てる場所が見つからない人々

ロープウェイの始発に乗れたということで、歩みの遅い私でも午前8時前にはテント場に着きました。

これぐらいの時間だと、テントを立てるに条件の良い場所を選べます。

8時40分頃。まだ空きはある。

私はテントを張ってから、軽量になった状態で木曽駒ケ岳の頂上を往復。

テント場に戻ってきたのは10時半すぎ。

私の目から見て、条件の良い場所はほぼ埋まっているように見えました。

頂上へ向かう人々とテント場に来る人々

それでもテント装備の登山者が次々と到着します。

12時過ぎになると、少しのスペースがあればテントとテントの間の通路や、岩がゴツゴツしてそうな地面にもテントが立ち始めます。

しかし、それでも新しい人がやってきては「無い、無い」と場所を求めてウロウロしています。

登ってくる人が途絶える頃、不思議ですが、ほぼすべてのテントが場内に収容されていました。

だったら大丈夫じゃん?と思う人もいるかもしれませんが、精神衛生上良くないので、やっぱり早めに到着した方が良いと思います。(1張りだけ登山道に立ててました)

夕日に染まる

特に3人用とかの大きめなテントの方は、それこそロープウェイの始発狙いぐらいの方が安心です。

 

 

モンベルのタタミパッド

軽量コンパクトという事でエアーマットを愛用していたのですが、前々から他の登山者がザックに外付けしているタイプが気になっていて購入に至りました。

購入したのはモンベルから出ているタタミパッド

タタミパッドは柔らかいポリエチレンフォームと、硬質ボードの2重構造で、不整地での地面からの突き上げを緩和しつつ、薄く柔らかいフォームが畳みのような寝心地を提供するという商品のようです。

長さは最大でも150cmと、これまでのエアーマットに比べて短いのですが、足りない分は座布団(短いパッド)で補うので問題はありません。

私にとっての一番のメリットは、クローズドセルのマットがそうであるように設置と撤収が一瞬で終わってしまうことでした。

エアーマットは空気を入れるのも面倒だし、翌朝に空気抜いて、畳んで袋に入れるのも億劫じゃないですか?

それが折りたたみ式のパッドなら簡単です。

ただ、名前になっている「畳」の寝心地とは違うと思いました。

それよりも硬い感じで、畳の寝心地を期待すると裏切られるかもしれません。

今回は地面が綺麗に整地されていたので畳パッドの効果を試すには不十分かもしれません。

しばらく試してみようと思います。

DFA21mmでの星空撮影

この日は午前の青々とした空から一転して、午後からはガスと雲が出てくるような天候でした。

余談ですが、朝早くテント場に着いたのでずっと強い日差しを浴びてました。テントの中にはとても居られないし、テントの前に座ってジッと我慢です。だからガスが出てきたときは助かったと思いましたね。

まぁ、そんな天気でしたので夕食を食べてさっさと寝てしまったのですが、11時過ぎに目が覚めて外に出たら空には満天の星空。慌ててカメラを用意しました。もちろんレンズはPENTAX-D FA 21mmです。

ただ、さそり座は地平性に隠れて行く寸前で、もう少し早い時間が良かった。

左 → ISO6400、F2.8、10秒、加工無し
右 → ISO6400、F4.0、20秒、加工無し

少し構図が違うのは許していただくとして・・・

比べると、やはり絞った方が周辺減光は軽減されてます。

(F2.8もカメラ内現像で補正した場合も改善します)

次は写真の右隅を切取ったものを並べたものです。(左がF2.8、右はF4.0)

F2.8の方がクリオネのような収差が出ています。右は星の流れが気になります。

天体写真家でないので、私はそこまで気にしないのですが、DFA21mmLimitedで星を撮るとどうなか?という事を気になっている人も居ると思いますので、お粗末な画像ですが紹介しました。

最後にガッツリ編集を加えた写真で、今回はサヨナラです。

DFA21mmLimited ISO3200 F4.0 80秒 アストロトレーサー使用

 

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