ブームだ、人気だ、流行だとは聞いていたが・・・
人妻系、ギャル系、巨乳系・・・
うっふん♥艶っぽいオネェサンが私を見て!見て!!と誘ってる。
なんの話かって?
これがYouTubeでアウトドア動画を検索した結果なんだから驚きである。しかも、キャンプ動画を探しているだけなのに家族の視線が痛いのは困りものだ。
あっ、そこのアナタ!
そんなに慌ててYoutubeを開かなくても大丈夫ヨ。
このページにたどり着いたのも何かの縁。
読むか読まぬか判断するも、もう少しお付き合いできるぐらいは人生長いと思います。
え〜数年前から冬キャンプが気になりだし、色々と調べだしてたどり着いたのが「薪ストーブ」。
寺崎勉の野宿ライダーに興味を持ち本屋で著書を手に取ったのは昔の話。あの時、本をレジに持って行くには至らなかったのは硬派なキャンプは自分には無理なんだと薄々気づいていたからだと思う。
冬のキャンプは人が少なく、虫もいない。寒さという大敵さえ何とかできれば最高なんだけど、これが本当に難しい、、ましてや積載量の少ないバイクには尚更である。
限られたスペースで薪ストーブを積んで、想い描く理想の冬キャンができるのか?
今回はめずらしくバイク系の話題なのに文字数沢山で頑張ってます。
このページを読んで分かるかもしれない事は。
Pomolyの薪ストーブの話
バイクへの積載
テントへの薪ストーブのインストール
薪の消費量
薪ストーブの暖房力
という事を、あくまて主観で書いていきます。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
さぁ、やっぱりオネェサンのYouTubeに行きたい人はコチラです。
バイクに積み込める薪ストーブ
軽い、小さい、安い。
それがライダー共通の考えだと思うのだがいかがだろうか?
最初の二つは分かるが最後はなんだ?という人も居ると思うが、一部の外車ユーザーを除けばライダーは貧乏臭いというのは言い過ぎかしら?
あまり酷く言うと怒られそうだが、私はその貧乏くさいライダーを20年以上やっている。大概のライダーよりは先輩ライダーなのである。つまり大目に見てほしい(m..)m
軽い、小さい、安いを基準に独断と偏見で購入候補としたのは次の3つだ。
1.笑’s easy 400G
2.テンマクデザイン チタンストーブ
3.Pomoly T1 チタン 薪ストーブ
1の笑’sの薪ストーブの材質はステンレスで、それ以外はチタンでできている。
チタンは軽いが、値段が高くなる傾向ある。しかし笑’sは本体と煙突が別売りのため一見は安いがトータルではどうだろうか??
分かりやすいように機能と価格を表にしてみよう。
笑's easy 400 | テンマクデザイン チタンストーブ | Pomoly T1 Titanium Wood Stove |
|
---|---|---|---|
収納サイズ | 410mm×240mm×60mm | 395mm×231mm×118mm | 380mm×220mm×90mm |
組立サイズ | 410mm×240mm×252mm | 414mm×240mm×3089mm | 380mm×220mm×295mm |
本体重量 | 約3キロ | 約2.1キロ | 約3.9キロ |
サイドガラスの有無 | 有 | 無 | 有 |
材質 | ステンレス | チタン | チタン |
価格 | 38,500円 | 54,780円 | 56,800円 |
収納サイズはどれも似たり寄ったりでバイクなら積載に困ることはないだろう。組立サイズでテンマクデザインの高さだけが飛びぬけているのは、おそらく煙突まで含めた記載となっているからである。公式サイズの表記を拝借しているためコレは仕方ないのだ。
奥行ではPomolyが少し短い。一般に販売されている薪が30~40cmと言われているためPomolyは薪が真っすぐに入らない事があるかもしれない。
本体重量は笑’sは煙突を含まない重さなので軽くなっている。別売りで仮に2.8mのものを取付けたとするとプラス3.5キロ。本体と合わせて6.5キロと一気に重くなってしまう。他の二つはチタン製なので、その点は有利。Pomolyに比べてテンマクデザインが軽いのは使われているチタンの厚さの違いである。Pomolyの1mmに対してテンマクは0.5mmと半分である。
高熱に晒されるストーブは熱による変形が避けられない。材質の厚みによってコレがどこまで抑えられるか分からないが頑丈さという点ではPomolyが有利。テンマクは軽さの面で有利である。
サイドガラスに関しては完全に趣味の範囲であるが、燃える火を眺めながら呑みたいという人にはテンマクデザインはNGだろう。笑’sとPomolyは、フロントとサイドに硝子が嵌め込まれており火を眺めることができるようになっている。
しかし、ガラスが使われていると破損の可能性がある。強い振動に晒されるバイクでの利用を考えるとガラスが無いというのが逆に利点かもしれない。
重量の所でも触れたように笑’sは煙突は別売りであるため一見は安くても、選ぶ煙突によっては他よりもコストが掛かる可能性がある。例えば2.8mの煙突を定価18,150円で購入したらコストは一番高くなる。煙突の長さは、使う状況により異なってくるので一概には言えないがテントにインストールする場合には2m~3mの長さは必要になってくると思う。一方、他の二つは「巻き煙突※」が付属している。薪煙突は組立にコツがいるのと、その剛性が気にかかる。
あと、テンマクデザインとPomolyについては付属で収納バッグが付いてくるのはポイントが高い。
※巻き煙突・・・・ペラペラの薄いチタンの板を丸めて煙突として使う。普通の煙突に比べて格段にコンパクトだが組立と剛性に不安も。
Pomoly T1ストーブを購入
毎日、仕事の合間にサイトを眺め、暇あればストーブの事を考えていた私はPomolyの薪ストーブを選んだ。
新興メーカー(たぶん中国)に不安はあったが、「軽量」で「ガラス窓が付いている」という点に心奪われ・・・気づいた時には受注完了メールが届いていたのだった。
行くか止めるか悩んだらGO!
という困った性格で失敗を繰り返してきたが、、もう、この歳まで来ると治るものでもない。
Pomolyには英語サイトと日本語サイトの二つがある。
英語:https://www.pomoly.com
日本:https://pomolygears.com/
どちらでも購入はできるので、為替と割引具合を見て安い方を選べば良いと思う。
私の場合は「英語」サイトを選んだ。無料のニュースレターにアドレスを登録したら5%の割引コードを送られてきたからだ。日本語サイトでも同じようにメール登録したが何故かこちらはコードが送られてこなかった。
公式サイトで商品を選ぶと、デフォでBBQ網などのオプションが選択されているので、必要がなければ外すのを忘れずに。私はスパークアレスターだけオプションで付けたが、今見たら、アレスターは外せないようになっていた。
割引後の価格で480.68ドル。為替を103円として計算すると49,510円。カード会社の為替手数料などがプラスされているのだろうクレカの明細には51,406円であった。ちなみに送料は込み。関税は掛からなかった。
注文から到着まで15日~30日掛かるとサイトには書いてあったが、2週間程度で手元に届いた。
ネットでの評判を調べると到着したらガラスが割れていたなどの問題があったりするようだ。到着したらボンヤリせずに直ぐに中身を確認した方が良いだろう。
Pomoly薪ストーブのインストール問題
このページを読む方の中には私なんかよりもアウトドア経験の長い人もいるだろう。釈迦に説法になってしまったら恐縮であるが、初心者の方のためクドクド冗長に説明していくので予め断っておきたい。
と書いたが、私も何も知らない所からはじめて、キャンプ1回だけという程の経験者だ※
※ 夏のキャンプの経験はそこそこ。冬キャンは初めてっス。
薪ストーブに向くテント・向かないテントというモノがある。材質はポリエステルよりコットンが良い。ポリエステルは薪ストーブから飛ぶ火の粉で簡単に穴があいてしまうからだ。また、煙突を中から外に出す必要がある事から煙突ジャック(煙突を出すための穴)が付いていると便利だ。
Pomolyからもテントが発売されており、もちろん、これらの条件を満たしている。しかし、私はテンマクデザインのサーカスTCを買ってしまった。サーカスTCはポリコットンという素材が使われており火の粉には強いが、残念ながら煙突を通すための穴が無い。
サーカスTCは2ヶ所あるジッパーの一部を開け、そこから煙突を通すことになる。
当然、テント生地と煙突は触れることになるため、煙突に接する面を工夫しなければならない。
通常は煙突ガードというアイテムを取付けて、煙突が直接生地に接するのを防ぐわけだが、pomolyは巻き煙突というベコベコの強度の煙突である。煙突ガードを取付けられるか不安であり、この点について触れているWebサイトを見つけることは出来なかった。
つまり自分で一からやってみるしかないのである。
PomolyをサーカスTCでどう使うか考えずに買ってしまった私は、煙突をどう通すか?という問題に悩みむことになった。
同様の悩みでPomoly購入を躊躇しているユーザーがいたら、このサイトを見れて幸せじゃないかな?(笑)
薪ストーブの積載について
話は前後してしまうがPomolyのバイクへの積載について書いていなかったので先に済ませたい。
Pomolyには収納バッグが付いており、ここに本体+煙突+αを容量の許す限り収めることができる。αと書いたのは私的オプション用品であり、私の場合は耐熱手袋、煙突ガード、張り綱などが入っている。
これらのオプションを詰めた状態で収納バッグのサイズは横42cm、縦32cm、厚さは14cmほど。
煙突ガード等、余計なモノを入れなければ厚みはもっと薄くなるはずであるが、この状態でもバイクのサイドケースに入れることができた。
私のバイクはXT1200Zという大柄なバイクで、サイドパニアとトップケースが付いた積載にはタフなバイクだ。
サイドケースに薪ストーブ一式を収納した。容量の半分ほどを占領してしまったが、まだ機材を入れるだけのスペースがある。
サーカスTCへのインストールについて
薪ストーブの組立
まずはPomolyの組立から説明していくが、本体に関しては書くことがそんなに無い。
天板以外は、折り畳まれているパーツをパタパタパタと引き起こすだけで終わりである。
比較の点で書いていなかったが、笑’sのストーブはバラバラに分割されたパーツを組み立てていくので、その点でもPomolyは利点がある。
天板だけは分離してるので上から被せ、固定金具を回して固定していく。
最後に天板に煙突ダンパーを取付ける。取付ヶ所に予め付いている3本のネジを外し、ダンパーを当てがった後にネジを元に戻すのである。
完成である。しつこいようだが本体に関しては簡単。慣れれば3分程度の作業だろう。
(書くのを忘れていたが組立は付属の防刃手袋を付けて行っている)
さて、問題は煙突である。
この状態から、筒の左右に指を入れて、板を引き出して伸ばしていくのだが1回目は現地ではなく、家でやってほしい。しかも誰かに手伝ってもらった方が良い。型が付いていない状態では必ず失敗する。
初回は完全に開いた状態(細長い長方形)で長辺側から丸めて煙突を作ってしまおう。そのままリングで固定して24時間放置しておけば型がつく。型がつけば上の状態からでも一人で煙突が作れるようになる。
私は初回を一人でやってみたのだが完成できなかった。結局、家の者に手伝ってもらって作ったのだが、試行錯誤する度に板をボコボコにしてしまい大変見苦しい煙突が完成したものである。
また、サラリーマンは仕事の合間に練習してみよう。ミスプリのA4用紙を短辺側から丸めて筒を作り、その中央を握りつつ、両端から紙を引き出していき、細長い筒に変形させてみるのだ。
これをやると短い筒から、長い筒へと変形する過程が良くわかるはず。
②変形の過程を理解する。
キャンプ場に行く前に、コレをやっておけば現地で迷うことは無いと思う。
テントへのインストールために買い足したもの
テントに薪ストーブをインストールするためには、テント生地と接する部分をどう保護するかが問題になってくる。写真の下段に並んでいるモノは後から私が買い足したものだ。(下段の右から2番目を除く)
左の穴の開いた板は笑’sから出ているストーブ用の煙突カバー。一番右の黒いのは耐熱フェルトで、煙突カバーの上からこれを巻く事によって、煙突カバーでは防ぎきれない熱を和らげようと考えた。
笑’sの煙突カバーは2枚のステンレス板から構成されており、Pomoly付属のバッグに本体と一緒に収納できるのが利点の一つ。更に、組み立てると楕円形となるカバーは、煙突を自然と挟み込む形となり、ネジなどを使わずに煙突に固定できるのだ。
煙突カバーを実際に付けてテントにインストールすると、このような感じになる。
カバー自体の挟み込む力と、テント生地がカバーを挟む力の2つの「力」を利用して煙突に固定している。黒いフェルトは煙突カバーに巻いた後、張り金を巻いて固定した。
写真を見て分かるように煙突カバーは「歯」のような凸凹があって煙突に噛みついている。この日、泊まったキャンプ場は風の強い場所だったがカバーが下に落ちるなどの事は起こらなかった。※
※2021年1月 2回目の使用で煙突が折れました。この方法では耐久性に問題あるかもしれません。
Pomolyの薪煙突は3m(購入時に2mも選べる)も有るためテントから大きく飛び出している。巻き煙突は強度的に不安で、風でポキッと途中から折れてしまうんじゃないかと心配だった。
煙突先端に被せるスパークアレスターには張り綱を取付けられる穴が三か所あるため、それを利用してペグダウンして補強している。
薪ストーブのあるテント生活
さて、ここからはサーカスTC with 薪ストーブでの冬キャンについてクドクドと述べていきたい。
コロナ給付金の10万円を、新製品の情報をなかなか出してこないPENTAX(カメラメーカーの事ね!)に費やすことを諦めた私は、新テントと薪ストーブを購入した。
サーカスTCはコットンとポリエステルの混紡素材が使われており、火の粉に強いこと、又、ワンポールテントで設営が簡単な事から、薪ストーブをテントインするユーザーにも支持されているテントなのである。
しかし、試し張りもせずに実践に投入することから、いささか不安を抱えてのスタートではあった。
今回のキャンプ地は富士の裾野にある「ふもっとっぱら」キャンプ場。
某アニメでも登場する大変人気の高い所で12月中旬というクソ寒い時期にも関わらず多くの人が詰めかけていた。
ここは昨年にも来たことがあり、サイトが平坦で広いことから薪ストーブを初めて使うには絶好だと選んだのだが、まさか、平日に人がいっぱいいるとは思わなかった。
キャンプ用品とカメラ機材を詰め込んだバイクは左右・リア共に満載状態。サイズの大きいテントとマットはリアシートに縛り付ける形となった。
ネイキッドタイプなど積載スペースが狭いバイクは厳しいとは思うが、YouTubeで上がっている動画を見ると、それでも薪ストーブを持ち込むユーザはいるらしい。
14時半過ぎに到着し早々に場所を確保できたが、初テントの設営に1時間。薪購入に40分と思わぬ時間を掛けてしまい、薪ストーブを組立はじめた頃には陽が沈みかけていた※
※薪を確保するため、組み立てより薪購入を優先したのだ
初の薪ストーブのインンストール作業は、初テント設営以上に苦戦した。ああだ、こうだと迷走する内にどんどん暗くなり、寒さと不安から少し泣きそうになってしまった。
キャンプ、特に冬キャンは早めに宿営地に入っておく事が非常に大事であると実感。
この日のふもとっぱらの薪販売は、1袋500円の紙袋を買って、そこに薪を詰める方式(詰め放題)が採用されていた。ネットを見ていると、どうも販売方法はその時によって違うようだ。
薪は、管理等の前に置かれた籠の中に針葉樹・広葉樹で分けられて置いてある。
薪の必要量については夕方~翌昼頃までで25キロ~30キロ。1束5キロで計算して、合計6束と必要量を踏んでいたが詰め込み放題方式では加減が分からない。
余裕をもって針葉樹1袋、広葉樹6袋を買い込んだ。これで3,500円也。
では、実際に消費した薪の量についてだ。
・17時~翌日12時頃まで燃焼。
・就寝時1~2時間程度は消えていた時間があった
という条件において、使用した薪は約4袋。
それも頑張って燃やした結果だった。
余った約3袋は燃やし尽くせず、隣人のキャンパーに貰ってもらった。
針葉樹は燃えやすいが燃焼時間が短い。
広葉樹は燃えにくいが燃焼時間が長い。
と言われている。当初、吝嗇家の私は長く燃える広葉樹だけで済ますつもりだったが、何の気の迷いか針葉樹にも手を出していた。ところが逆にコレが大正解。
火付けはバーナーで炙ればいいじゃん!と軽く考えていたが寒冷地ではバーナーに点火すらロクに出来なかった。
失敗を繰り返し成長していくのだ。次は寒冷地に対応したガスを用意しようと思う。
念のため持っていった着火材と、気の迷いで買った針葉樹が無ければ火をつける事が出来なかったかもしれない。初心者キャンパーは針葉樹+着火剤のコンビは揃えておいた方が安心だ。
ちなみに、今回使ったロゴスの着火材は安くてオススメです。
宵の口、ストーブに火が付くとテントの中は随分と温かくなってくる。
ちょっと試しにリコーのThetaでテントの様子を撮ってみたので良かったらグリグリっと見て欲しい。
サーカスTCは一人で使うには贅沢な程に広く、ちょっと殺風景な感じもするがテントの入口を見ると富士山のシルエットが見え、ここまでは理想のキャンプに近づいている。
この日の装いは、
ユニクロのウルトラライトダウン
登山用のシェルジャケット
冬用のバイクジャケット
であったが、テント内にいる時はバイクジャケットは必要ないぐらい暖かかった。ここから夜が進むにつれて寒くなっていくわけだが、それについては後ほど述べたいと思う。
夕食は薪ストーブの上で、家から用意したタンドリーチキンを焼いた食べた。
(このレシピは近所のインド料理屋の味がしたのでオススメ)
薪ストーブは小さめのスキレットが二つ並べられるので、シングルバーナーで料理するよりも効率的。
しかし火力に関しては考えていたほど強くは無かった。
食べて、呑んで、呑んで、食べる。
家から持ち込んだキンドルで映画を見ていたら深夜1時過ぎ。
外の気温はさらに下がり、薪ストーブが燃えているテント内も寒くなってきた。
外に出てみると頭上には冬の星座が輝いていた。
寒さとの闘い冬キャンの辛さ
某漫画は、女子高校生が割りと簡易なアイテムて冬キャンするわけだが、あれはチョット無理があるのではないだろうか?
やって分かったが冬キャンは甘くない。
薪ストーブがあれば朝まで快適ぐっすりなのか?
という疑問を抱えながらのキャンプであったが、結論から言ってそれは無理だった。
薪ストーブ購入前から、薄々、そうでは無いかと思っていたが薪ストーブ欲しさに目を背けていた事だ。
寝る前に入れた薪の火が朝まで持つなんて事はない!!(キッパリ)※
※ 調整弁などを利用したら行けると書いてあるサイトもあるが、私には無理だった。次回以降、進捗があれば改めてお知らせします。
深夜2時頃、私はストーブに薪を投入し寝袋に入った。
テントのスカートから侵入してくる冷たい風が気になったが昼間の疲れもあって自然と眠りに落ちたようだった。
ところが朝4時、寒さで目が覚める。
ストーブに目を向けると炭化した薪が、蛍の光のように小さく光っていた。ストーブは完全に冷めていて、テントの隙間からは相変わらず冷たい風が浸入している。
私が用意した寝袋は登山で使っているナンガのオーロラライト450。スペック上では0℃でも大丈夫なはずだがカタログ値は当てには出来ない。
それでも、まだ、寝袋に包まれている身体はマシだった。
一番、辛かったのは無防備な顔に当たってくるテントの隙間。
風が冷たいというより痛い。
カチ、カチ、カチ、カチ
SOTOのバーナーに点火しようとスイッチを押すが火が付かない。共に持ってきたチャッカマンも駄目。
何度も、何度も繰り返して何とかストーブに火を入れることに成功し、寝袋に潜り込むが、やはり2時間経たずに火は消えてしまう。
足元では安い「湯たんぽ」だけが一生懸命、私を温めてくれていた。湯たんぽは偉大だった。
ろくに眠れず迎えた朝は、二日酔いか寝不足か、はたまた一酸化炭素中毒の症状なのか?頭がガンガンと痛い。
最悪の朝だった。
冬キャンの暖房を薪ストーブで考えている人には保険として湯たんぽがオススメです
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