南伊豆夕陽ケ丘キャンプ場で巻き煙突が折れた夜

バイク

年度末でブログが放置気味だった。

ポモリーの薪ストーブをネタにした冬キャンの投稿を予想より多くの人が見てくれているようで、追記という形では触れていたが、巻き煙突が折れたという言葉が気になってしまった人もいるんじゃないだろうか?

更新しないサイトに再訪してくれた人がいたら申し訳ない。

季節はストーブという感じではなくなっているが、Pomolyの煙突が折れた話を補足していきたい。

 

今回は、

前半を伊豆半島の冬キャン体験記

後半はポモリー薪ストーブの修理記録

の二本立て。

 

でも、「お前の体験話なんて読んじゃいらんねぇーよ」という正直者は目次をクリック。先へ飛んでくれ。

 

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伊豆半島の冬キャン体験記

 

南伊豆夕陽ケ丘キャンプ場

初の冬キャンから帰ってきた私は、上手くいかなかった点を反省しつつ、次に備えて機材をアレコレと買い足していた。

そんな機材を抱え、向かったのは伊豆半島にある「南伊豆夕陽ケ丘キャンプ場」だ。

 

このキャンプ場、結論から申せば、

高くて綺麗で、安ければ最高デス

 

安い民宿なら暖かい布団に眠れて夕食まで食べられてしまうぐらいの利用料金。

しかし、高台から海を望む展望の良さと、綺麗に管理されたサイトは文句なし。

トイレなんて一般家庭のソレと見間違うほど。ふもとっぱらも綺麗だが、完全にそれを超えていた。

とても管理の行き届いたキャンプ場だが、ソレゆえに利用者にもルール順守が求めれる。チェックイン時には3分ほどの動画を視聴させ、キャンプ場のルールをしっかりと叩き込まれた。

すみません。

大げさに書きました。

でも、今どきのキャンプ場ってこういう感じなのか、とは思った。

予約したサイトは、このキャンプ場の「神サイト」と呼ばれるC-1

普通の写真だと感じが伝わりにくいのでTheataで撮った写真をみて欲しい。

 

どうだろう?

海側は視界を遮られるものも無い。

気になったのは、一段下がったところにあるテントサイト。
海を眺めていると、そこにあるテントがどうしても視界に入ってくる。

静かなキャンパーなら問題ないが、熱々でイチャイチャなカップルでもいてごらんなさい。

目の前の景色よりも気になってしまう事請け合いだ。

海と反対側には山の方へ向かう道があって、そちらにもキャンプサイトがある。。こっちの方がプライベート感がありそう。サイトの番号で言うとG-7の辺り、次があればこっちかなと思った。

 

深夜、この山の上から懐中電灯を持った人間がとてつもない勢いで駆け降りてきた。

走っているものだから懐中電灯が暴れまわる。

山肌や木々を無造作にチカチカと照らす光が不気味だ。

只事では無い様子。

すわ!事件か?八つ墓村か!と火かき棒を持って身構えたが、山のふもとのトイレに走り込んでいった。

上のサイトはトイレに不便であるらしい。

 

快適なキャンプを目指して

キャンプではスノーピークのタネ鬼灯というLEDランタンを使っている。

コレ、小さくて邪魔にならなくて凄くいいのだ。

しかし、サーカスDCのような大きなテントだと少し力不足は否めない。

前回の冬キャンでは薄暗い中で寒さに震えていた。その時の記憶から次はもっと明るくしようと決めていた。

暗いと寒さが倍増するらしい。

買ったのはGENTOSのEX-236D。見た目はプラスチックの安物っぽさは否めないが吊るすも良し、テーブルに置いて良し!とオールラウンダーだ。それでいて安くて、小さくて、明るいという貧乏ライダーにピッタリの商品でもある。

LEDランタンは充電式も多いが、コレは電池式。気軽に充電の出来ないバイク旅には重要な要素だと思う。

 

そして、バイクでのキャンプでもオシャレ感を狙ったランタンスタンド

荷物が制限されるバイカーで持っていく人は少ないと思うが、、、だからこそ買ってみた。

(実はコレが別の目的で活躍するんだけど、それはまた今度の機会に)

ランタンスタンドはスノーピークのパイルドライバーか有名。しかし、固い地面に打ち込んで曲がってしまった経験がある。友人の物だったので、こっそり力技で曲げて元に戻した。

そういう事もあったので、今回、選んだのはお手頃価格のDODの「チンアナゴペグ」

スタンドではなく「ペグ」。

ペグにポールを挿す管が付いていて、この管にポールを差し込み、付属のハンガーを付ければランタンハンガーになるという代物だ。

 

地平線に消えゆく残照

ランタンの灯で酒を呑む

あぁ、遠くで波の音が聞こえる・・・(実際には聞こえない)

 

あ、なんかオレってお洒落キャンパー

 

この後、大変な事になるとは露知らず。

気持ちよく酔っていた私。

 

巻き煙突が折れて煙モクモク

日も完全に沈み。テントの中に場所を移した私は買い込んだ薪をストーブに放り込んだ。

着火剤に火をつけ、薪が安定して燃え始めたのを見届けて外に出る。

この日の伊豆は1月にも関わらず10度近くもあってほろ酔い状態を醒ますには心地良い夜だった。

暗い海に浮かぶ漁船の光を眺め、ふとテントの方に振り返った時だ。

 

煙突が変な角度に曲がっていた。

 

一瞬、何かの勘違いだと思った。

近づいてもう一度確認する。

やはり煙突は折れていた。折れた辺りから煙が出ていた。

煙突が落ちてテントが溶けてしまう!

気が動転した。

(とにかく冷やさなければ!)

 

テントに飛び込み、いきなり薪ストーブに水をぶっかけた。

気持ち良く燃えてたところに水をさされた薪は抗議の煙を噴き出した。

テント内に充満する煙。

夕食を食べていた隣のキャンパーもビックリしたはずだ。

煙に追いたてられて抜け出したテントを振り返ると、明らかに普通じゃない感じでテントからモクモクと立ち昇っている。

アー、カヂジャナイネ、サンマヤイテタダケヨ。

お洒落キャンパーを気取ってた自分が恥ずかしい・・・

 

巻き煙突が折れた原因を考えてみた

何の問題も無かった煙突が、急に折れてしまった理由は何なのか?少し考えてみたい。

①煙突ガードの問題

やはり一番怪しいのはコレ。

テント生地が接する面には煙突ガードを付けているが、ペラペラのチタン板を丸めているだけの煙突には、ガードを固定できるだけの耐久性を持ち合わせていないかもしれない。

上は煙突ガードの接地面を下から撮った写真だ。見るギザギザ状の歯が煙突に噛みつくような格好である。

実際に折れたのは、この写真とは逆になるが上側の煙突との境。

何かしらの力が煙突に働き、一番弱い箇所だった煙突カバーの装着位置で折れた。と考えるのは無理がない。

 

②煙突組み立て時の凸凹

初めて組み立てる巻き煙突はコツを知らない者にとっては大変な作業だ。

私も短い筒状の状態から変形させて長い煙突に組みなおそうと試したが、何度チャレンジしても上手くいかない、繰り返す度にチタン板が凸凹になっていく。

凸凹のチタン板は強度が落ちる。

Youtubeで見たグネグネの巻き煙突を作ったカップル。今頃、彼らは元気にしてるだろうか?

 

③張り綱のバランス

煙突頂上に設置するスパークアレスターには張り綱のための取付け穴がある。

3メートルの煙突だ。本体の高さを含めるとさらに高くなるだろう。

ここから三本の張り綱を垂らす。

これだけの高さのものに紐を貼ると、どうしたってタワミはでる。

しかし、何となく張れてない気分になり、こちら強く張っぱり、あれ、こっちが変かな?と別の紐も引っ張る。こんな事を繰り返して歪なテンションの張り綱が完成する。

歪んだテンションを掛けられた張り綱が悪い作用を引き起こした可能性はないだろうか?

 

ストーブ壊れても薪は残る

結局、ハッキリとした理由は不明だが「巻き煙突」は折れた。

しかし、薪は残る。。

目の前には、ほとんど燃やし切れないままの薪がある。理由(ワケ)あって明日は早立ちだ。

バイクじゃ積んで帰れない。他所で買った薪だけに返すわけにもいかない。

時間も時間で管理人さんに相談できない。

知らんぷりしてゴミ捨て場に捨てたら駄目かな?

あ、予約時に住所書いてたっけ?(笑)

と考え直し、可能な限り燃やすことにした。

ファイアー!

薪ストーブの天板を外して焚き火台とした。ドンドンと薪を投げ込んだ。

しかし、何時間たっても、なかなか燃え尽きない。

すでに周りは寝静まっている。

夜遅く、山からトイレへと駆け込むキャンパーが見えた。

怪しいやつと思ったのはお互い様だったかもしれない。

 

ポモリー薪ストーブの修理記録

私の体験記を見事にすっ飛ばしてくれた方はここからが始まりだ。

余談だが、私も情報が欲しくてYoutubeで硬派なアウトドア動画を見ることがある。

しかし、動画だと知りたい情報が探せないことが多い。

暴論だが、格好いいオープニングも要らないので必用なことだけ教えてくれ!っていう気分な時もある。

ブログの良いところは、自分にとって必要な情報だけを簡単に探せる点だと思う。

 

薪ストーブの扉が外れた。そして・・・

Pomolyの天板を外して焚き火台として使った翌日。

焚き火台の中にたまった灰を捨てようと、灰捨て場でPomolyを逆さにした時だ。

薪の投入口の「扉」が下に落ちた。

幸いな事に下が灰だったためガラスは無事だった。

よく見ると扉を固定するネジが外れていた。また、ネジを固定する部品も無くなっているようだ。

探すとネジはすぐに見つかった。ネジは長くて灰捨て場の「灰」の中でも目立ったからだ。

しかし、ナットは見つからない。

ゴミ捨て場から自分のテントに戻り、再度、薪ストーブを組み立ててみた。

「あれ?無いぞ???」

今度は天板と側板を固定する金具が無い。

左上の1か所に金具が付いていない。

這うようにして地面を探してみたが、見つけることはできなかった。

MY Pomoly is 重症デス。

 

部品を調達する

ポモリーの日本語サイトには、日本語対応の窓口がある。やりとりはメールだ。

英語サイトで購入した私がサポートされるのか一抹の不安はあったが、パーツが欲しい旨を写真添付の上でメールした。

折れた「巻き煙突」は新たに購入した。しかし、細かい部品はポモリーにお願いするしかない。

メールをすると、だいたい翌日ぐらいに返信がある。

この後、何度かメールのやり取りをしたが、だいたい、こんな感じだ。

送料は個人負担になるがパーツを送ってくれるとのことになった。

送料を支払うためのサイトに誘導され支払いを行う。約1500円だった。

支払いの翌日、発送連絡が届いた。

 

待つこと1、2週間。白い封筒に入ってパーツが届く。

あれー?何か足りなくねーか。

そう、天板と側板を留める金具がない!

その一方で扉を留めるためのネジは2本。レンチも一本付けてくれている。

サポートの方は一生懸命に対応してくれようとするが、不慣れな日本語で上手く伝わらない。

その後、2、3回のメールのやり取りをした。

そして追加パーツが届いたのは、さらに2週間後だった。

 

パーツを取り付ける

やる事は、部品をネジで固定するだけだ。

難しいことでもないので書くこともない

なので、ここから少し気づいた点を書こうと思う。

ちょっとした手違いでパーツが2度送られてきたわけだが、手元には必要以上の数が揃っている。

写真は天板と側板を止める「金具」を固定するネジだ。

よく見るとネジの長さがそれぞれ違う事に気づくだろう。これは本来は同じパーツのはずだ。

1番長いものと、短いものをスケールで測ってみた。

まずは、長い方は14mm。

次に短い方だが・・・

12.02mmであった。やはり精度の問題はあるらしい。

困ったのは、どの長さのネジを使うの良いか分からない。

必要以上に短いものより、長いものだと、一番長いネジで部品を取付けた。

裏側から見るとネジが大きく飛び出している。

他の場所を見てみると、他はナットとほぼ同じか、少し飛び出すぐらいの長さだった。。

 

今更になって気づいた事

この記事を書いている途中、前回の写真を見て気づいた事があった。

これ前回の写真(ポモリー初使用時)だが、よく見ると天板を固定する金具が既に付いてない。

つまり、購入後に初めて組み立てた時点でパーツが無かったわけだ。

では、このパーツがいつ取れたのか?

もしかしたら、送られて来た時から無かったのかもしれないし、キャンプ場で組み立てる最中に外れたのかもしれない。

なんにせよ、購入時、使用前、使用後にはネジに注意だ。

こんなこと今さら気づくなんて恥ずかしいわ。

 

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