バッグ沼にズブズブっと腰まで浸かってしまってます。
ユリシーズのスリングバックに始まり、もう何個もバックを買ってきました。その中で個人的な最強バックはShimoda AdventureのExploreでして、重い荷物を担いで1日中歩くのであれば迷わずコレを選びます。
しかし、バイクで出かける時や、荷物が少量であれば他のバックの方が便利なことがあります。これまでは、その役目を「Endurance Ext」が担っていたのですが、収容力が少々物足りなかったり、バイクのサイドケースに収納しずらい事がありました。
また、リュックタイプってレンズ交換が面倒じゃないですか?
1.綺麗そうな場所を探してバックを下す。
2.しゃがみ込み、ジッパーを開き交換レンズを取り出す。
3.レンズを交換、交換後のレンズを収納する。
4.重いバックを持ち上げて担ぎ直す。
人混みの中でコレをやるのは大変なので、交換レンズを持ち運んでいても、結局使わなかったりもします。
今回、カメラバックを追加するにあたり次の条件に当てはまるものを探しました。
① 大三元レンズとカメラが収納できる。
② バックを下に降ろさずにレンズ交換ができる。
③ レンズ以外の多少の機材も収納できる。
④ バックの重さを肩や腰に分散できる。
⑤ バイクのトップ/サイドケースに収納できる。
改めて見てみると非常に贅沢な要求ですが、この条件に当てはまりそうなのがシンクタンクフォトのカメラベルトパックシリーズでした。
最初、このシリーズ最大の「スピードレーサー2.0」を買おうとしたのですが、販売店によると既に在庫切れでメーカーの生産も終わっているという話です。
次点として、2番目に大きい「スピードフリーク2.0」を買ったわけですが、シンクタンクフォトのカメラバックはメーカーのHPでも、ユーザーレビューでも情報が少ないです。
スピードフリークも品切れ間近な感じで、もう生産ストップなのかもしれません。または3.0としてバージョンアップするのでしょうか?
カメラベルトバックとは
このシリーズの感じを掴むにはメーカーが公開している動画を見るのが一番です。
端的に言うと、「ショルダーバックとウエストバックを合体」させたバックです。
① バックを降ろさずともレンズ交換ができる。
② バックの重さを肩や腰に分散できる。
上で挙げた私が欲しい機能を、これで2つ叶えることができそうです。
バックの外観とポケットについて
バックの付属品は「ショルダーベルト」と「バックの仕切り」が付いています。
バックの仕切りは、このバックの性格上レンズは立てて収納するので、それに合った形状をしています。
ショルダーベルトは肉厚で非常にクッションの効いたものになっていますので、肩に掛かる負荷を大きく下げてくれそうです。
次にバック前面のポケットを見てみます。
前面のポケットにはレインカバーの収納ポケットの他、ペン入れや、カードの仕切りが付いています。
thinkTANKのロゴの下(ペンポケットの裏)も収納スペースになっており、フィルターなど薄いものが入るようになっています。
左上に青い布が見えますが、この布の先にはキーフォルダー(プラスチック製)が付いています。
ペン入れ・カード入れの向かい側にはレインカーバーを収めるメッシュポケットが付いており、ここにレインカバーが綺麗に折りたたまれて収納されいます。
カメラやレンズを収めるメインの収納を見てみます。ジッパーを開くと蓋側にはメッシュポケットがついています。
このポケットは、蓋全体ではなく、メッシュ部分のみが収納スペースです。実際にモノを入れてみるとカメラの充電池ぐらいなら収める事ができました。
メイン収納部のサイズは、公式ページによると内寸27.4 x 23.6 x 11.4 cmです。一眼レフとやや大きめなレンズを2~3本収納できると書いてありますが、これだけだとバック容量を判断できません。
ちなみにamazonのレビューには「カメラとレンズ2本(24-70、70-200)が入る」という情報が投稿されています。
収納力については後ほど試してみます。
バックの両サイドには、紐で閉じるタイプのポケットが付いおり、500mmのペットボトルが入る大きさです。
バック背面にもポケットが付いています。
身体に密着する部分ですので頻繁に取り出すものや、歪な形のモノは避けた方が良いかもしれません。上の写真ではおとな旅プレミアムシリーズの旅行本(縦19.5cm×横15cm)を入れてみました。
このバックの大きな特徴であるウエストベルトはバック背面の両サイドにあるジッパーを下ろすと取り出すことができます。
荷物が少なければ収納したままショルダーバッグとして使うことも可能です。
両サイドからウエストベルトを出しました。
腰に当たる部分は厚みはありませんが、幅の広い布が使われていて、ただの紐よりも体に優しくフィットしそうです。
このウエストベルトには同社のコンポーネントシステムに対応しており、後付けで色々なコンポーネントを取り付けることができます。
最後にメイン収納部へのアクセスについてです。
メイン収納部にアクセスするには2つの方法があります。
1つ目は蓋の周りを沿うようにして取り付けられたジッパーです。こちらのジッパーを使うと上蓋を全開にできます。
2つ目は写真中央に見えるジッパーで、ちょっとした荷物を取りたいときに使えます。
だだし、こちらのジッパーを開けても口が小さいためカメラなど大きなモノは取り出せません。
上部のジッパーは防水性も考えられたものが使われていました。
収納力を試してみる
実際にどれだけの荷物が収納できるか試してみます。
試すために、これだけ収納できれば満足と思えるものを用意してみました。
左上から
・ 70-200mm
・ 15-30mm
・ 24-70mm+レフ機
左下から
・ 角型フィルターフォルダー(Cokin)
・ ユニバーサルリング
・ 角型フィルター3枚
・ ウェットティッシュ
・ カメラバッテリー2個
・ 雲台
・ 予備のレンズキャップ
・ クリーニングクロス(オレンジ)
・ レンズペン
・ 液晶ルーペ
・ NDフィルター
・ PLフィルター
・ レリーズ
以上のモノが収納できるかどうかやってみます。
まず、レンズカメラ関係です。
amazonのレビューには「カメラとレンズ2本(24-70、70-200)が入る」とありましたが・・・・
驚いたことに全部入りました(レンズ2本+レンズ付きカメラ+液晶ルーペ+クロス)
このバックより大きい「スピードレーサー」なら入るとは思っていましたが、うれしい誤算です。ワンサイズ小さい、このバックを選んだ時は、カメラ本体を入れることは半ば諦めていました。
カメラはPENTAXのK-1(初代)です。フルサイズでも他社より少しサイズが小さいので、それで入ったのかもしれません。APS-Cのカメラであれば全く問題ないと思われます。
裏ブタのメッシュポケットには「バッテリー×2」と「レリーズ」を収納。
メッシュポケットは、これで目いっぱいです。
前面のポケットです。
前面ポケットには「NDフィルター」、「レンズペン」、「角型フィルター3枚」、「ユニバーサルリング」、「ウェットティッシュ」が入りました。
バックの両サイドのポケットに、それぞれ「雲台」と「角型フィルターフォルダー」を突っ込みます。
片方のポケットに雲台を入れ、
もう一方のポケットに「角型フィルターフォルダー」を入れました。
結論、つまり、上に挙げたすべてのモノをこのバックに入れることができます
三脚の収納はできませんが、かなりの収納力があります。
コンポーネントを追加する
上の方でチラッとコンポーネントシステムについて触れていますが、thinkTANKが出している各種コンポーネントをウエストベルトに装着することができます。
たまたま「スピードチャンジャー」というコンポーネントを持っていたので取り付けてみます。
ウエストベルトに付いているベルトループに、コンポーネントを差し込みます。
差し込んだ取付部のマジックテープと、コンポーネント本体を接着させれば取付完了です。
コンポーネント装着完了です。これで容量が大幅にアップできました。
今回はレンズやカメラを収納するための少し大きめのバックを付けましたが、いろいろなサイズのレンズポーチや、ピークデザインのキャプチャークリップを取り付けるためのコンポーネントなどもあります。
バイクのトップケースに収納できるか?
最後に、特定のライダー以外は興味のない事ですが、バイクのトップケースに収納できるかどうかについてです。
私のバイクに取り付けてあるトップケースはYAMAHAの容量30リットルのアルミケースです。
このケースに荷物を詰め込んだ状態のバックを入れてみます。
問題なく入りました。真横だとカバンの両端が引っかかってしまいますが、斜めにするとケースに収まります。
バイクトップケース + スピードフリークで、これだけの機材を収納できるとツーリングでも威力を発揮しそうです。
まとめ
以上、シンクタンクフォトの「スピードフリークV2.0」についてのレビューです。
カメラを始めた頃は、できるだけ普通っぽい、カメラバッグに見えないモノを探していましたが、機材が増えてくると結局はカメラ専用品に落ち着いて来るんだなぁと感じてます。
実戦投入はこれからですが、使ってみて感じたことなども、ここに追記していきたいと思います。
追記 長崎の夜景撮影で実践投入してきました。
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