今年は例年にないほどに長い梅雨が続いています。
この時期、とは言っても梅雨が始まりの頃ですが、毎年のように紫陽花を撮りに出かけます。
道連れはPENTAX純正の100mmマクロ。この1本をK-1に付けて近所をブラブラと歩きます。
時に紫陽花以外にカメラを向けることもありますが、100mmはスナップには長すぎて、もっと短いマクロレンズが欲しいなぁと思ったりもして。
フルサイズ対応に限ると純正では他に50mmがあるのですが、価格と使用頻度を考えると今一つ購入に踏み切れません。
でも、、もっと短いマクロレンズが欲しい。
欲しい、欲しい。
欲しい。
毎日のように価格コムを眺める日々。
そうしてたどり着いたのが、
でした。
PENTAXで使えるマクロレンズ
サードパーティからレンズが出なくなって久しいPENTAXですので現行品では純正しか選べません※
さらに、フルサイズ対応と限定すると現行品では次の2つだけです。
1.smc PENTAX-D FA Macro 100mm F2.8 WR
2.smc PENTAX-D FA Macro 50mm F2.8
※ MFであればIRIX、サムヤンといった選択肢もあります
1.の100mmは防滴で梅雨の時期にもピッタリ。写りにも定評があり金属性のボディも質感最高です。
ジーーコ、ジーーコと迷い続けるAF。開放で目に付くパープルフリンジが玉に傷ですが、中古も豊富で価格もお手頃に入手できます。もちろん、私の手元にあるレンズもマップカメラで買った中古品です。
2.の50mmは防滴ではありません。発売は2004年と古く、デザインも古さを隠せません。肝心の写りでの評判は上々のようですが、中古の玉が少なく、あっても新品との価格差がそれほどでもありません。
既にディスコンですが、50mmだとカールツァイスのMakro-Planar T* 2/50もあります。こちら中古価格はオークションでも10万越え。写りは良いみたいですけど、手が出ません。
SIGIMA MACRO 50mm F2.8 EX DG
発売は2004年とこちらも相当古いレンズです。
PENTAXの他にキャノン、ニコン、ソニーなど色々なマウントで発売されていました。
Artシリーズを出す前のシグマですが、価格コムで見る限り評判も悪くありません。
最大のメリットは中古の玉数が豊富で安いこと。10,000~13,000ぐらいで程度の良いものが手に入ります。
写真のレンズはamazonで12,000円程。金フチに一部黒ずみがありますが傷もなく綺麗なレンズでした。
PENTAXの50mmと比較すると、等倍であること、防滴で無いこと、絞り環が付いている点は一緒。
サイズはSIGMAの方が大きくてカタログ値では320g。PENTAXの50mmは265gなので差は60gしかありませんが、ヨドバシカメラで実物を手に取ってみたところ一回りPENTAXの方が小さいように感じました。
フードはネジ込み式で、ピントリングを回すと前玉と一緒に伸び縮みします。PENTAXはフードを付けた全長は変わらず、フード内で伸び縮みする仕様なので、こちらはPENTAXの方が考えられている気がします。
残念ながらシグマはクイックシフトフォーカスには未対応。しかし、AFが早いので特に困りません。シグマにはフォーカスリミットが付いていますが使っていません。
あと、Lightroomでのレンズ名が「PENTAX F Macro50mm F2.8」と認識されるのは謎。
壊れているのか、何かの設定なのか。
特に問題が無いので、とりあえずそのままにしています。
紫陽花など撮ってみました
他マウントでの評判を見ていると
・ AFが迷う
・ AFがうるさい
という書き込みがありましたが、PENTAXの100mmマクロと比べると
・ AFは早い!
・ AFは静か
だと感じました。
すべて手持ちで撮っていますが、AFはジーーコ、ジーーコと迷うことは、ほとんどありません。
AFボタンを押すとジジッと一瞬でピントが合います。音はしますがAFの迷いがない分、静かに感じます。
等倍での撮影も手持ちです。AFに頼るというより、連射で、どれか当たりがあればという感じでやってます。
PENTAXの50mmは使っていないので分かりませんが、100mmと比べた場合にはピント合わせは格段に楽です。
ただし、AFが早いのはファインダーでの撮影の場合のみ。ライブビューにすると格段に遅くなってしまいます。
レンズは開放はF2.8と明るいレンズです。ボケも綺麗だと思います。
使っていて気になったのは、レンズに強い光が入ると簡単にフレアが発生すること。
正面上部から光がレンズに入り込みました。画面中央が白くなってコントラストが落ちています。
少し動いて日の光を遮ってみました。画面中央にあった白いモヤが消えています。
ブログ用に写真を撮ったところ撮影BOXの光で画面全体がボヤけてしましました。
おなじマクロでも純正100mmではフレアが発生しないので、このレンズは特に弱いのかもしれません。
ちなみに、上の2枚はレンズフードなし。下はフードありです。
評判通りにシャープに写るレンズでした。
拡大してみても猫の毛が一本、一本、シャープです(この画像だとサイズが小さいので分かりません)
場所を変えて山下公園から中華街へ
実際に使ってみた感想として、これだけ写って1万と、選択肢の少ないPENTAXユーザーにはオススメできるレンズだと思いました。予算があれば純正を選ぶのが正解だとは思いますが、手軽にマクロを楽しむなら全然アリだと思います。
最後にレンズフードについて
中古品を買うとレンズフードが付いてないことがありますが、今もamazonなどで純正品が手に入ります。
純正品フード(LH550-02)を付けた場合には72mmのレンズキャップをフードに取付けられます。
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