秋のシルバーウィークは、関東近辺はあまり天気に恵まれませんでした。
これでは何処にも行けないと半ば諦めていたのですが、ならば、西へ向かえばいいじゃないか!と、急に思い立ち、京都へと向かいました。
旅のお供はPENTAXの銘玉と言われるFA Limitedの3本。
これを前回レビューのPeakDesignの旧型トートに入れ、1日という短い日程で、古都をブラブラと歩きます。
前回のレビューの続きとして、トートバッグの使用感など交えて書いていきます。
トートバッグに入れた持ち物
いつの間にか揃えてしまったFA Limitedシーリーズ3本。
PENTAXから新レンズが中々でないという事もあり、ついつい物欲が昔のレンズに向いてしまいました。
しかし、今もって現役(販売中)、かつ、巷の評判では最新のレンズ凌ぐ高評価というPENTAXの「至宝」を手に入れてしまうのはペンタキシアンとして必定です。
ところが、買ってはみたものの、便利さで優るズームレンズの利便性に抗えず、出番が増えません。
また、少し使っただけですが、FA31mmを除く2本に関しては世間の評判ほどの魅力を感じていないのも正直なところ。
大枚はたいて買ったレンズゆえ、なんとか魅力を感じさせてほしいと、この旅では3本のLimitedをもって京都を歩いてみようというわけです。
2.PENTAX FA Limited 43mm (155g)
3.PENTAX FA Limited 77mm (270g)
4.PENTAX D-FA★70-200mm(1755g)
5.RICHO Theta V
6.GODOX ストロボ&LEDライト
7.Really Right Stuff テーブル三脚
8.PeakDesign Everyday Tote V1(旧型)
レンズ4本だけで約2.5キロ。
しかし最新のフルサイズ用のレンズと比べるとLimitedレンズの軽さは目を引きます。
移動する際には、カメラ(K-1)はレンズを装着した状態で肩に掛けて歩きます。なので、トートバッグの重さは2キロ程度になるでしょう。
また、結局のところズームレンズを1本持っていくわけですが、70-200mmを置いては旅に出れません。
短い時間で京都旅行
なにせ急に思い立ったので旅行の行程に計画があるわけではありません。急遽手に入れた観光本を見て、とりあえず南禅寺を目指します。
関東から仮眠を取りつつ8時間を掛けて東山駅近辺のコインパーキングに車を停めました。後部座席に鎮座するトートは荷物で膨れ上がり、持ち上げるとズッシリとした重さを感じます。
目指す南禅寺はここから歩いて20分~25分の距離。
少し気合をいれてトートを持ち上げ、肩に掛けて歩きだします。
涼しくなったとはいえ、まだまだ強い日差しを浴びながら、143号線沿いをの坂道をゆっくりと登っていきます。
しばらく歩くと、レンガ造りの蹴上発電所が見えてきました。
ここまでは心配していたトートバッグの重さは気になりません。肩に重さを感じますが、痛みはありません。この感じであれば半日ぐらいは問題なさそうです。
蹴上発電所を見ながら左に曲がり、しばらく行くと南禅寺の三門へと続く道に出ます。
拝観料の600円を払うと三門に登ることが出来るようですが、ここは節約して、下から写真を撮るだけで済ませました。
南禅寺に来たのは観光本に載っていた「南禅寺水路閣」の写真が気になったからです。
京都へは、かれこれ6回ほど来ていますが、南禅寺に来るのは初めてです。
コロナによる影響で、少しゆったりと写真を撮れるのではないかと期待もありましたが、人気スポットだけあって多くの人で賑わっています。
たぶん今夜のインスタグラムには多くの写真が上げられている事でしょう。
写真を撮るのを諦め庭園に回ります。
南禅寺を出たところで時刻は15:30頃。
この後の予定は決めておらず、とりあえず近くの永観堂に向います。
紅葉で有名な永観堂ですが当然ながら今は緑のもみじです。堂内に入ると「青もみじフォトコンテスト」の受賞作が飾られていましたが、撮影禁止の張り紙があちらこちらに張られていました。
永観堂のHPを見ると堂内の文化財は撮影禁止のようです。
4~5年前に、ある紅葉が有名なお寺に行った際の事です。写真を撮る観光客に対して、ご住職がはっきりと苦言を呈しているのを聞いたことがあります。それは住職が庭園の説明をしている最中でも写真を撮り続ける観光客側にも原因もあったのだと思いますが、写真を撮りたい観光客と、撮らせたくないご住職、そして写真に興味の無い観光客とで、不思議な空気を生み出していました。
昨年、話題となった祇園の私道上での撮影禁止など、場所ごとに様々なルールがあって、なかなか難しいご時世です。
夜の京都散歩
夕食はホテルの近くのお好み焼き屋で「塩もんじゃ」を食べました。
もんじゃ焼きはよく食べているのですが塩味というのは初めてです。良く歩き、汗を流した後のビールともんじゃの組み合わせは最高です。
なお、上の写真は、食事をしたお店とは関係ありません。通りがかりで良い感じで怪しく光っていたので、シャッターを押しました。
そういえば、京都でチェリオの自動販売機をよく見ました。昔は瓶のチェリオを良く飲んだのですが、今でも売っているのでしょうか?
夜の繁華街では明暗差が激しく、特に電飾看板が白飛びしてしまいます。
この写真もそうですが、繁華街ではHDR※を良く使っています。
少し足を延ばして先斗町(ポントチョウ)に向かいます。
京都に来た際には必ず来ていますが、お店に入ったのは1回だけ・・・良い雰囲気なんですが人が多くて店に入る事ができません。
トートバッグのサイド側ファスナーを下ろし、レンズを交換しながらの撮影です。
肩にバックを掛けた状態でも替えのレンズを出し入れできるのは便利でした。
先斗町自体が狭い路地ですが、人込みを避け、軒の間のさらに細いスジのような脇道へと入ってみました。
細い路地には怪しげなお店が並んでいます。偽電気ブランがあったら素敵です。
午前中だけ京都旅行
あっという間に京都旅行も最終日。午前中だけ観光し、そのまま関東に帰ります。
最後に選んだのは清水寺。八坂の塔が見える有名な場所で写真を撮ってみたいと思ったからです。
朝の9時にホテルを出て清水寺に歩いていける程度のところにあるコインパーキングに車を停めました。
15分400円という結構高額な駐車場だったのですが、近くまで行って停められない事を考えて妥協しました。
ここから歩いて清水へ向かいます。
五条坂の途中で「近道」の案内を見て、脇道に入りました。この道の先に一番清水寺に近いという宣伝文句の「パークファースト清水茶碗坂」ですが車はガラガラ。
清水寺の近くは混んでいるという先入観で私は遠くの駐車場に停めましたが、多くの人もそう考えているのかもしれません。
これはFA31Limitedで撮った写真です。
周辺減光が強いのはワザと補正を掛けていないからですが、強い光の影響からかピントを合わせたところでも輪郭が滲んでいます。微妙な評価も見かけるレンズではありますが、開放近くで撮るとクセが強いです。
この辺りからトートバッグの持ち手を伸ばして、肩から斜め掛けにして歩きました。両手が空くのでレンズ交換が快適に行えます。思ったほど体に負担もありません。これが意外と使えます。
ただ、1点気づいたこととして、斜め掛けにすると上部の取り出し口が勝手に開きます。磁石で口を合わせているだけなので鞄の片一方から力が加えられると磁石が外れて口が開くようです。
このトートを斜め掛けにして使うのであれば、面倒ですがベルトも併用する必要がありそうです。
さて、この京都旅行も終わりに近づきました。
最後に、この日の目的である八坂の塔のあたりにて。
和服の女性が通り掛かった時にパシャ!
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