またまたまたまたまたまたまた・・・・
何個も何個もバックばかり買っていて、自分でも呆れてしまいますが・・・
新しいカメラバッグを買ってしまいました。
このバッグを買ったのは、”欲しくて狙っていた”という「積極的理由」ではなく、ギッグリ腰をやってしまい、荷物を担ぐことが出来なくなったためです。
普段でしたらShimodaのExploreを担いで行くのですが、バックパックを担ぐと腰に痛みが走ります。
数日後に海外旅行を控えていたため、急遽、重い荷物を担がずに運ぶ方法が必要となりました。
荷物を軽くして対応しようとPENTAX KPの導入も考えましたが金額的負担が大きすぎるため、最終的に落ち着いたのが「ローラーバッグ」です。
今回購入したのはハクバ写真産業の「フェイスゲートローラー」です。
このバッグをコロコロ転がして海外を歩いてきましたのでレビューをしたいと思います。
GW-PRO”RED”シリーズのローラーバックの概要
このバックはハクバ写真産業の「ハイエンドカメラバッグ」に位置づけられる商品です。
被写体を求めて海外を飛び回る…、スタジオ撮影に向けて大量の機材を運ぶ…、日常の中から一枚を切りとる…といったフォトグラファーのニーズに合わせた目的設計を徹底。重量のかさむカメラ機材の負担を軽減し、 より多くの場面で利用しやすくなったハイエンドカメラバッグシリーズがここに登場しました。(公式サイトより引用)
GW-PRO”RED”シリーズとして販売されているこのバッグは、メッセンジャーバック、ショルダーバッグなど7種類の形態があります。その内の1つに「フェイスゲート」というバックパックがあり、その派生版としてローラーの付いた「フェイスゲートローラー」があります。
フェイスゲートローラーの外寸は、
W360×H540×D230mm
多くの航空会社の「機内持込サイズ」に収まっています。
しかし、重量が4キロと重いため「重量制限」には注意が必要です。
次に部位ごとに細かく見ていきたいと思います。
バック正面を見てみる
バック正面を見ていきます。
黒を基調としていますが前面及びサイドの一部に迷彩柄のような生地が使われています。
この点は好みが分かれるところでしょうが、実物が届いてみると柄はあまり目立つことなく、意外と気になりませんでした。
バック全体の造りは重さを犠牲にする代わりにに非常にガッシリとした造りに仕上がっています。
前面4ヶ所に銀のバックルがありますが長さの調整はできません。そのためバックが膨らむとバックルを嵌めることが厳しくなります
そもそも、このバックルは何のために付いているのでしょうか?
このバックには説明書が付いてないためバックの個々の機能や、付属品の使い方は推測するしかありません。
おそらくファスナーを補助して荷物が転がり落ちることの無いようにするためのものですが、付属品として付いてくるベルトと組み合わせたりするのかもしれません。
旅行中、荷物でバックが膨らんだ影響でバックルが締まらず、バックルは留めずに使っていました。
ハイエンドシリーズとして立派な公式ページがありますが情報量はイマイチです。
マニュアルが無いのはアウトレットで購入したためなのかわかりませんが、少なくともハイエンドという位置づけの商品なのですからWeb上で公開するぐらいはしてもらいたいところです。
正面上部には少し隠れたところにポケットが付いています。
サイズは文庫本が入る程度で、写真では隠れて見えませんがファスナーでポケットを閉めることができます。大きさ的に言って付属のレインカバーを収納するのが適当かと思います。
前面のバッグルを外し、バック上部から両サイド下に向かってファスナーを降ろすと機材収納部にアクセスできます。カバンの蓋は前面に倒れる形となり、いわゆる下開きです。
ファスナーはYKKの信頼性の高いものが使われていますが止水ファスナーでは無いので雨の際にはレインカバーに頼ることになるでしょう。
ファスナーを閉め合わせると二つのファスナーを貫通する「穴」があり、ここにワイヤーロックを通す事ができます。ただし、このワイヤーロックを通す穴が小さいので鍵を選ぶ必要があります。
私は指紋認証のワイヤーロックを購入しましたが、ワイヤーが太くセキュリティ用の穴には通せませんでしたのでファスナーの取っ手部分にある別の穴を使っていました。
本題から少し逸れてしまいますが指紋認証のロックは便利です。
鍵の解錠は指を当てるだけなので、数字を合わせるタイプの鍵のような手間を省けます。
バック側面を見てみる
次は側面を見ていきます。
左右の収納部はポケットの形状以外は仕様が一緒です。まず、バック正面から「左」の収納部を開けてみます。
赤のラインがポケットの入口です。右側に2段のポケット、左側はメッシュポケットです。
右上のペンポケットは4本のペンを収納できます。その下のポケットは深さは有るのですが伸縮性が無いため厚さのあるモノを入れると出し入れが大変になります。
正面から見て「右側」のポケットです。
特筆すべき点はありません。素材や多少の形状の違いはありますが「左側」と収納力は変わりません。
左右の収納部の真ん中に切れ込みがあり、そこからドリンクホルダーを取り出すことができます。
問題はドリンクホルダーが2つも付いているバックですが・・・・
実物を見ずに通販で購入し、手元に届いて、気づいた時には愕然としました。
ネット上のレビューではバッグ中央に三脚を括り付けている方もいるようですが、少し工夫が必要でしょう。
カバンの左右にドリンクホルダーを付けるぐらいなら、片一方は三脚ホルダーにしてほしかった・・・
三脚を収納できないので、小型の三脚を中に仕舞うか、別に持つか、工夫してバックに括り付けるか、いずれにせよ気軽に三脚を持ち歩くことはできないわけです。
追記(2020年4月5日)
三脚は、付属のベルトを使ってカバン中央に固定するのでは?というご指摘を頂きました。
既に手放してしまったため確認する事が出来なくて申し訳ございません。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、店舗にて実物をご確認下さい。
メイン収納部について
バック前面の収納について見ていきたいと思います。
バック正面のファスナーを全開に降ろし、カバンの蓋を前側に倒したところです。
3ヶ所の半透明のポケットが付いています。
大きさは同じではありません。文庫本を入れてみたので何となくサイズ感は掴めるのではないでしょうか?
上の写真において、1番上と2番目のポケットの間にノートパソコンを収納できるポケットがあります。
次にカメラ機材を収めるメイン収納部です。
機材を収めるメイン収納部は一般的なバックと同じで、マジックテープで仕切りを動かすことができます。
このバックはローラーバックです。背中側に収納されている「取っ手」とタイヤ部分が収納部に凹凸を作りだしています。
従って背面側は平(たいら)ではなく、バック中央の上から下まで、及び、バック両サイドの下側には凸があります。
下の写真の右下。雲台が収納されている箇所は突起があって、その突起の上に雲台が入っています。
これが今回、旅行に行った時の装備です。
PENTAXのフルサイズのカメラ+大三元レンズ+魚眼レンズ、それと三脚と雲台が収納されています。
バッグに三脚を固定できないのでトラベル三脚を中に収納しました。
三脚はベルボンのUT-63Ⅱ。縮長288mmと短くなるため旅行の時に重宝しています。
バック背面について
ショルダーベルト、ウエストとベルト共に厚めのシッカリした生地が使われています。
背面全面にはエアベンチレーションが設けられており、背負った時の不快感を軽減してくれます。
エアベンチレーションの下部はマジックテープで固定されています。マジックテープを外しベンチレーションをめくり上げると、ウエストベルトを固定している金具にアクセスできます。
このバックをローラーバックとして使用する場合には、ウエストベルトを地面を引きずらないよう外すことになりますが、外した後のベルトをどこに収納するかが問題です。
バック側面の左右のサイドポケットに収納できますが、ここにウエストベルトを入れると、他の機材を収めることが難しくなってきます。
同じくショルダーベルトも、ローラーバックとして使うには邪魔になります。
ショルダーベルトは、ベンチレーションとの隙間に差し込めば良いので収納に頭を悩ませる事はありません。
バック底面について
バック底面には他の部位よりも、引裂きにも、汚れにも強い生地が使われいます。
ローラーバッグのタイヤは静穏性に優れたものが使われています。
このタイヤはスムーズに回るので使っていてもまったく不満はありません。
まとめ(使用感など)
3泊5日の海外旅行中、三脚など荷物が多い時には、このバックをコロコロと転がして歩いていました。
海外だと道は平坦な所ばかりでなく、石畳や、凸凹の激しい道など、ローラーバッグには厳しい環境でしたが、このカバンの内装は機材をしっかりと保護してくれました。
カメラ用としては初めてのローラーバッグでしたが、体に負担を掛けずに重い機材を運べるということが一番のメリットだと感じました。
このバッグにはショルダーベルト・ウエストベルトが装備されており、背負うことも考慮した作りになっていますが、わざわざバックパックとして使う必要は無いかな?と感じました。リュックとして担ぐのはあくまで非常用かと。
旅行中、背中にも担いでもみましたが、歩を進めるたびに鞄の硬い部分がゴツゴツと腰に当たり、直ぐにギブアップしてしまいました。
ギックリ腰の痛みが残る状況でしたので、腰に問題を抱えていなければもう少し耐えたと思いますが、バックの堅牢性が仇になっている気がします。
堅牢性といえばバックの重さも問題です。
「空」の状態で自重が4キロに達するため、少し重い荷を入れると飛行機の持ち込み制限をあっという間に超えてしまいます。
このバッグの欠点として書いたいた「三脚の持ち運び」ですが、付属のベルトを使ってバッグに固定できるかもしれません。現物を手放してしまったため確認する事が出来ず大変恐縮です。ただ個人的な希望を言えば、三脚収納用のポケットが付いていて欲しいという考えは変わりません。ベルトでの固定だと正直めんどくさいので。
このバッグの後、Shimoda Designのローラーバッグに買い替えました。こちらのバッグには三脚を収納するポケットが付いているのですが、使い勝手はGW-PROの方が良かったかもしれません(笑)
カバン沼は「底なし沼」で、こうして書いている間にも1つ、2つとドンドン増えて行っています。また、いずれレビューを書くことになるでしょう。
GW-PROに個人的に点数付けるのであれば75点。価格が高いので少し厳しめにしました。
最後に、ハクバ の楽天ショップにアウトレットが取り扱われていました。購入する方は、まずはアウトレットをチェックすることをオススメします。
コメント
三脚ホルダーは上面収納カバーの下から5センチ程の所にマークがありませんか?中心線上にあると思います。また付属品である2つのベルトは、バックルに取り付けて三脚を包み込むようにホールド出来るようになっていると思います。
因みに私はこのバッグを持っていませんが、他サイトの写真を見てそう判断しました。如何でしょうか?
ラクダおやじさん。
こんにちは。このバッグは友人に上げてしまったので手元にないのです(笑)
何かの口コミサイトで、三脚をバッグに固定するコメントを読んだ記憶があります。
ラクダおやじさんのご指摘どおりかもしれません。
情報ありがとうございます。
ヤフーショッピングのサイトで三脚を取り付けている写真を見つけました。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/hakuba/120560.html#&gid=itemImage&pid=10
実はこの機種のローラー無しがお洒落だなぁと思っております。ちなみに今はロープロのプロタクティック450AWを使っています。出し入れ口が背負った時に背中に接している場所になっているので、緊急時にバッグを地面に投げ出して開けられ大変便利です。
こんばんは。再度の情報ありがとうございます。
今見たら、商品情報が削除されてしまっていました。残念です。
ロープロは使った事が無いのですが質実剛健なイメージです。このHAKUBAのバッグも同じような感じで、批判めいた事(三脚収納)も書いてますが良いバッグでした。
最近の私は、70-200mmの望遠+単焦点2~3本を運ぶためのバッグを探していまして、つい先日、PeakDesigneが旧型をセールしていたので、トートバッグ、メッセンジャーと買い足してしましました。
まだ空けてもいないので希望に沿うか分からないのですが、無駄な買い物を家の者に気づかれない方法を思案しております(笑)