上高地 紅葉の涸沢を目指したが・・・

撮影記

紅葉の涸沢を目指したが・・・失敗したというお話し

10月1週目に上高地の涸沢を目指して山に登ってきました。

これは普段は山に登ることなどない素人(私の事)が突然に重い荷物を担いで山に登ったら死ぬほど大変だったというお話しです。

せっかくだから綺麗な涸沢の写真を載せたかったわけですが、天候の問題と、それ以上にほんとうに疲れ果ててしまい写真を撮る元気もありませんでした。

じゃあ何で書くの?という話しになってしまいますが、webで散見される涸沢の絶景写真を見て、私も登ろう!!と思い立つアマチュアカメラマンの方々もいると思うわけです。

そういう方々には失敗談も多少の役に立つかなと思いました。

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コースレコード

スタート地点のバスターミナル

出かける前から色々と調べてはいました。Webでの私的な事前調査結果によると出発地点である上高地バスターミナルから目的地である涸沢まで6時間+αとのこと。

若い時分の自分のイメージを思い浮かべ、まぁ標準タイムぐらいでは登れるでしょっと軽く考えていたわけですが・・・

往路の時間をメモしていたので記します。。

07:00 上高地バスターミナル発

08:20 明神館着 → 08:32 明神館発

09:27 徳沢着  → 09:35 徳沢発

10:34 横尾着  → 10:55 横尾発

16:00 涸沢着!!!

涸沢に行かれた事のない方は分かりにくいと思いますので念のため記しますと、上高地バスターミナルには自家用車では行けません。

今回はバイクではなくレンタカーを借り、真夜中の中央自動車道をひた走り、日が昇る前の「沢渡駐車場」に車を停めました。

駐車場からはシャトルバスか、タクシーで上高地バスターミナルで行くわけですが、今回は贅沢をしてタクシーを使ってます。

徳沢のキャンプ場

徳沢のキャンプ場

コースレコードに出てくる「明神館」、「徳沢」、「横尾」は山小屋や水場、トイレなどがある場所です。

徳沢、横尾にはキャンプ場もありココを起点として上を目指す人もいるようです。(徳沢のキャンプ場は芝生で非常に快適そうでした。そして、ここには何と!ウォシュレット付きのトイレ(有料)があります)

上高地バスターミナルから横尾までは割と平坦な道が続きます。私も横尾まで3時間半ほどで歩いているので、ここまでは順調に歩を進めていました。

問題は横尾から始まる登り道で、この登りは涸沢まで続きます。事前調査では涸沢まで3時間程度のところ私は5時間も掛かってしまっています。

横尾からの登山道

すこし登るだけで息が上がってしまい、休み、登り、休み、休み、休み、登るという具合で日頃の運動不足が顕著に出てしまいました。

荷物での失敗

今回の失敗の一番の原因は荷物の重さです。

カメラ機材(フルサイズ一眼に大口径2本と三脚等々)、テント、寝袋、食材、調理用品などで20キロオーバーの荷物。

写真を撮った後で「アレがあったらなぁ」と後悔したくなくて角形フィルターなども持ち込みました。(結局は使うこともできませんでしたが)

涸沢の山小屋では生ビール、ラーメン、カレーなど売ってます。あれだけの高地なのに価格もスキー場で食べるのと変わりありません。荷を軽くするために最低限の食料だけにして、山小屋を利用する方がよかったんじゃないかと感じました。

素人が20キロオーバーの荷物を担いで山道を8時間歩くというのは結構しんどいです。

テントでの失敗

涸沢のキャンプ場は地面が固くてペグが刺さりません。

代わりに大きめの岩がゴロゴロと転がってるので、テントの張り綱は岩に結びつけて固定します。

蝶々結びしか知らない私には張り綱を岩にしっかり結びつける技術がありません。

結果、この日の強風と叩きつけるような雨の中、たわむテントと吹き込む雨で寝付けない夜を過ごすことになりました。

また、四角いテントの四隅の張り綱だけではなく、その間にあるループを地面に固定することでテントの強度と雨の侵入に強くすることができます。

ペグが刺せれば、このループを地面に固定することも簡単ですが、ペグが刺さらない涸沢ではループと岩をつなぐためのロープがあれば良かったかと。

破れたテント

翌朝、強風にさらされた私のテントは、固定するために四隅に置いた岩と擦れて穴があいてました。

買ったばかりのテントだったんです・・・

テントの設営の仕方とロープワークを覚えて行くべきでした。

防塵防滴への過信

私の愛機K-1はPENTAXのフラッグシップ機です(正確にはmk2がありますけど)

その前に使っていたK-50も低価格の入門機ながら防塵防滴です。

つまりメーカーとして防塵防滴(レンズが対応していれば)をウリにしているわけですが、そんなメーカーが作ったフラッグシップ機は、テントの換気窓から入り込んだ雨に、あっさり侵入を許してしまいました。

水で液晶にまだら模様が

水没したわけではないです。テントに吹き込む雨が掛かった程度のはず。(でなければテントで寝てる私もビショビショになります)

ですが、電源を入れると液晶部分に水が入ったようで斑模様が浮かんでいます。昔、水しぶきを浴びながら入門機K-50で撮影したときは何ともなかったので過信してました。

防塵防滴のカメラを過信してはダメ。雨が当たるときはそれなりに対策を!

でも、防滴でなく防水のはずのリコーのWG-M1(水深10m防水)も海で使ったら一発で浸水したんだよねぇ(小声)

最後に

いろいろと問題もありましたが、さらなる準備をして来年も登ろうと思ってます。

天候には恵まれませんでしたが、夜、テントから顔を出すと雲の隙間から星が見えました。

ちゃんと準備をせずに空に向けてシャッターを切っただけですが、それでも街では見れないほどの星が輝いてました。

雲の隙間から星空が見える

また、往路では恵まれなかった天候も、復路では晴れ上がって紅葉の美しさも少しだけ見ることができました。

来年こそは綺麗な星空と紅葉をカメラに収めたいと思っています。

晴れ上がる涸沢。PLが効いてます

追記

水の侵入したK-1ですが、効果MAXにした防湿庫にいれて数日後に水が抜けました。

お金もないし、これで様子を見ることにします。

撮影記カメラ
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Camera to motorcycle

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